北条重時が正元元年（1259）に創建しました。鎌倉時代、京の後深草院二条は鎌倉に来て最初にこの寺を訪れ、僧侶たちの振る舞いが都と変わらず、懐かしいと日記「とはずがたり」に書きました。本尊の木造釈迦如来立像のほか、木造釈迦如来坐像などの重要文化財が境内の宝物館に安置されています。本尊は毎年4月7日から9日まで、宝物館は4月25日~5月25日、10月25日～11月25日の火･木･土･日に一般公開されます。（宝物館の拝観は300円）

忍性の救済事業

開山の忍性(にんしょう)は布教のかたわら、貧しい人々や病人を救ったと伝えられています。現在も境内に粥を施したとされる「極楽の井」や、「製薬鉢」「千服茶臼」などが残されています。