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鎌倉芸術館 公演の記録



[御 挨 拶]
 財団法人鎌倉市芸術文化振興財団は、鎌倉芸術館を1993年の開館から、鎌倉市鏑木清方記念美術館を1998年の開館から、また鎌倉文学館を2001年から運営して参りましたが、この度、2006年3月をもって鎌倉芸術館の運営を終えました。永らくのご愛顧、誠にありがとうございました。
 今後は鎌倉文学館鎌倉市鏑木清方記念美術館の指定管理者として、堅実に業務を遂行すると共に鎌倉市内のすべてを芸術文化活動の場ととらえ、新たな事業の創出や展開に力を注ぎ、鎌倉市の芸術文化活動の推進に努めて参ります。何卒、よろしくお願い申し上げます。




 
 財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の鎌倉芸術館における開館から2006年3月までの公演の記録をまとめました。
 その足跡をご確認いただければ幸いです。



クラシック音楽公演
 数々の音楽家の方々に、財団法人鎌倉市芸術文化振興財団の企画のもと、意欲的なプログラミングで出演いただき、鎌倉芸術館にて多彩なプログラムが奏でられました。
 「十代交響曲の祭典」、「名協奏曲の祭典」、「名標題曲の祭典」、「五人の音楽家シリーズ」、「シューベルト・シリーズ」、「ショパン・シリーズ」、「バッハ・シリーズ」、「オーケストラ・シリーズ」、「リサイタル・シリーズ」、「ピアノ・シリーズ」などの企画シリーズを開催。
 音楽家が生み出す音楽世界が、数多くの聴衆を魅了しました。


鎌倉芸術館ゾリステン
 日本屈指の弦楽器の名手たちが集って室内楽を奏でたら・・・。
 鎌倉芸術館ゾリステンは、在京主要オーケストラのコンサートマスターや首席奏者、ソリストを中心に、鎌倉でしか聴くことのできない豊穣な響きを生み出しています。
 1992年10月、財団法人鎌倉市芸術文化振興財団専属の室内弦楽合奏団として、徳永二男(NHK交響楽団ソロ・コンサートマスター=当時)を中心に結成。
 開館に先立つ92年12月に鎌倉市中央公民館でデビュー、93年10月のコンサートから鎌倉芸術館大ホールに本拠を置いて演奏会を続けました。


歌曲作詞コンクール
 四季おりおりの自然豊かな私たちの国「日本」、その私たちの美しい言葉「日本語」。美しい「日本語」を未来への遺産と考え、歌曲という形で、伝えていこうと始まった「歌曲作詞コンクール」。
 「鎌倉」「ふるさと」「旅」「海」「駅」「友」というテーマで、全6回、催しました。


オペラ公演
 日本を代表する音楽家により、「静と義経」、「撒羅米」などを上演いたしました。


鎌倉芸術館能楽公演
 仮設能舞台を備える小ホールで、積極的に能楽公演を上演。
 これまで、「鎌倉の能と歴史に学ぶ」「源氏物語」「伊勢物語」「能における愛の諸相」シリーズに取り組みました。
 能が初めての方にも興味を持っていただけるよう、詞章(台本)と解説付きのプログラムをお配りし、また能に理解を深めていただくために関連講座も開設いたしました。


鎌倉名人会
 鎌倉名人会は、落語界の実力者たちの話芸を堪能していただける人気の企画。寄席の雰囲気を十分にお楽しみいただけるよう小ホールに本格的な寄席舞台を設営。
 これまで、柳家小さん、桂米朝、三遊亭円楽、古今亭志ん朝、立川談志、柳家小三治、桂歌丸、桂三枝、桂文珍といった名人の方々にご登場いただきました。


歌舞伎・舞踊
 市川團十郎、松本幸四郎、中村吉右衛門、中村勘九郎(現・中村勘三郎)、中村富十郎、中村雁治郎(現・坂田藤十郎)、尾上菊五郎、市川左團次、坂東三津五郎、片岡仁左衛門、尾上松録、市川海老蔵といった数多くの歌舞伎役者が鎌倉芸術館の舞台を彩りました。


鎌倉芸術館 詩と音楽のコンサート
 小ホールの緊密なコミュニケーション空間を活かし、言葉と音楽の詩的な世界を探訪するプロジェクト「鎌倉芸術館 詩と音楽コンサート」を展開。
 詩人、作家、歌手、俳優、音楽家など多彩な顔ぶれの出会いのなかで、それぞれの固有の言葉を響かせ、一期一会の場で言葉と音楽の美しさを改めて発見したい─そんなささやかな願いをこめたオリジナルの企画シリーズです。


bread,water and music
 "bread , water and music" は、600席の小ホールを舞台に2000年から始めた企画シリーズです。
 アコースティックな響き、簡潔な編成で奏でられる音楽に、密やかに耳をすます。ジャンルは問わず、「パンと水と音楽」という名のとおり「生きるために必要なもの」を手わたしたい─そんなことを願いながら、裸のまま、素のままの音楽でホールを満たしています。照明も音響も控えめに構成したステージは、いくぶん素っ気なく感じられるかも知れませんが、クラシックのリサイタルのように飾らずに、音楽家それぞれの生粋の表現を伝えています。


鎌倉芸術館名画鑑賞会
 数々の名作を生んだ松竹大船撮影所。映画の街・大船に建つ鎌倉芸術館にて、これまで「大船が生んだ巨匠たち」、「大船が生んだ名作たち」、撮影監督を特集した「光と影の創造者たち」、「松竹大船撮影所の軌跡」、「黒澤明 人と作品」など、数々の企画シリーズに取り組みました。
 映画の上映のみではなく、より映画の世界に触れていただけるように、縁のある方々に関係者だからこそ知りえる監督、スタッフ、俳優の話や、作品製作過程や仕組みなど、様々な解説をしていただきました。


市民参加公演
 開館から毎年、市民合唱団による「第九」コンサートを公演。さらに音楽劇「KIMI-O」、演劇「クリスマス・キャロル」、ミュージカル「ぼくはピンチ!」、さらに関連事業として、「鎌倉芸術館アートワーク」を開催いたしました。


ギャラリー事業
 鎌倉ゆかりの作家を中心に、「鎌倉在住作家絵画展」、「有島生馬作品展」、「平山郁夫展」、「山本容子展」、「中村琢二展」(琢=琢にヽ)、「小泉淳作展」、「写真家・早田雄二生誕90周年記念 女優展」を開催いたしました。


子どものための公開リハーサル
 一流の音楽に触れていただくため、小学校4年生から高校生までのお子様を、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団の本公演前のリハーサルに無料招待いたしました。




 
鎌倉芸術館開館までのあゆみ

昭和48年4月1日
鎌倉市教育文化施設建設審議会発足

昭和48年7月27日
小町一丁目に建設する教育文化施設について諮問

昭和49年3月26日
公民館機能と音楽・演劇等に利用できる多目的ホールが必要であり、諮問の土地には公民館を、そして、現在公民館が建っている由比ガ浜二丁目の土地に多目的ホールを建設することが望ましいと答申が出される

昭和53年1月24日
小町一丁目及び由比ガ浜二丁目に建設する施設の規模及び機能についての諮問

昭和53年12月5日
小町一丁目の土地には、小ホールとギャラリーを持った公民館施設を建設するべきとの答申

昭和54年5月9日
由比ガ浜二丁目の土地に建設する多目的ホールとしての文化ホールの審議を開始

昭和57年2月24日
由比ガ浜二丁目の土地は狭隘であるが、位置として最適であるところから、当該敷地の拡張について検討すべきとの中間答申が出される

昭和58年7月22日
敷地の拡張は困難であり、改めて全市的な視野から建設用地を探すこととなった

昭和61年11月12日
大船六丁目に文化ホール建設用地を獲得(松竹撮影所敷地の一部について土地賃借権設定・土地賃貸借契約を締結)

昭和62年1月26日
大船六丁目に建設する文化ホールの規模・機能等について諮問

昭和62年11月28日
文化ホールの規模・機能等について答申

昭和63年2月16日
文化ホールの管理・運営について引き続き検討の依頼をする

昭和63年9月9日
鎌倉市文化ホール建設基本構想策定

平成元年3月
プロポーザル方式にて建築設計事務所を決定

平成元年3月20日
文化ホールの管理・運営について答申

平成元年3月30日
建設設計業務委託契約を締結

平成2年3月27日
文化ホールの愛称を募集し、鎌倉芸術館に決定

平成2年6月30日
建設設計委託業務が完了

平成2年9月17日
鎌倉芸術館建設工事請負契約を締結

平成2年11月5日
鎌倉芸術館起工式

平成3年5月15日
鎌倉芸術館の管理運営を、新たに市の出損に基づく財団法人を設立して、委託することとした

平成4年8月1日
財団法人鎌倉市芸術文化振興財団設立

平成5年3月22日
鎌倉市芸術館の設立及び管理に関する条例の制定

平成5年6月30日
竣工

平成5年10月1日
開館




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