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大正4年(1915)
木版口絵
30.3×22.5cm
菊地幽芳著『お夏文代』前編 口絵
菊池幽芳(1870-1947)は、清方が挿絵画家として活躍していた時代の小説家で、家庭小説を多く手がけました。
「お夏文代」は、大正3年(1914)から5年(1916)にかけて雑誌『婦人画報』に連載されました。デパートメントストアで働くお夏は、従兄の善之助に思いを寄せられているものの、高松伯爵との身分違いの恋に心惹かれていました。一方、お夏と姉妹同然に育った文代は許嫁の画家、金次郎との結婚を待っていましたが、文展に落選した金次郎は置手紙を残して姿を消してしまいます。
前編の口絵では、デパートメントストアの売り場に立つお夏の姿を描きました。背景に描かれているさまざまな色や模様の布は半衿です。