収蔵品データベース

八幡鐘はちまんがね

明治43年(1910)

紙本墨画淡彩・軸

約185.0×106.0 cm

第10回巽画会展出品作の下絵です。八幡鐘とは、富岡八幡宮の時の鐘の音をいい、江戸・吉原の遊郭が近いことから、後朝(きぬぎぬ)の別れを惜しむ心にかけて使われます。明治34年(1901)の第2回烏合会展覧会で「東京十五区」という課題が出された時も、清方は《八幡鐘》を描きました。