収蔵品データベース

雨華庵風流うげあんふうりゅう

昭和25年(1950)

紙本墨画・裏打ち

58.7×49.3 ㎝

復興三周年日本美術協会展への出品作の下絵で、右下に「雨華庵風流 一九五〇 五、二二」と記されています。下絵では首から下の部分、体の輪郭を形成する衣紋線や手の描写、三味線の位置などが修正されている様子が伺えます。酒井抱一(1761-1828)は江戸後期の画家で、尾形光琳に私淑し琳派の画風に洒脱さを加えた江戸琳派の祖と称されます。雨華庵は抱一の別号で、雨華庵と名付けた根岸の庵居での晩年に代表作を次々に制作しました。