収蔵品データベース

琵琶行びわこう

明治33年(1900)

紙本墨画・裏打ち

77.5×127.5 ㎝

中唐時代の中国の詩人・白居易(白楽天)の長編叙事詩「琵琶の詩」を題材にした作品の下絵です。「琵琶の詩」は、左遷された作者が長安の名妓の弾く琵琶を舟上で聴き、自身に引き比べるという内容の七言古詩で、「琵琶行」は日本画の画題としても知られています。下絵の包紙に清方直筆の備忘として「琵琶行 年方先生 加筆あり」とある通り、清方初期の頃の作画の様子を伝える貴重な下絵です。翌年、清方は烏合会を結成し、本画の制作にも乗り出しました。