収蔵品データベース

朝夕安居(朝)ちょうせきあんきょ

昭和23年(1948)

紙本墨画・画巻

42.3×124.3 ㎝

他の作品でも見られることですが、清方は、下絵の方により多くの人物を描いています。朝の場面では、煮豆を買う女性を一人ではなく二人描き、昼の場面では、風鈴売りの傍らに二人の少女を描いています。下絵は制作の過程を知る貴重な資料であるだけでなく、作品の構想段階で清方の心に浮かんだであろう素材がのびのびと描かれ、本画とは違う魅力をもっています。