収蔵品データベース

筆捨松と一立齋広重ふですてまつといちりゅうさいひろしげ

昭和45年(1970)

紙本墨画淡彩・裏打ち

61.1×42.6 ㎝

最晩年の個展「清方えがく心のふるさと 江戸十五題」出品作の下絵。
清方は幼い頃から初代歌川広重が描いた金沢の景色に憧れを募らせ、大正9年(1920)に君ヶ崎に別荘を構えます。戦前に手放しましたが、在りし日の金沢への憧憬は晩年になっても変わることはありませんでした。
広重が訪れたであろう能見堂の筆捨松と共に、画帖を携えた広重の想像の姿を描きました。