収蔵品データベース

初雁の御歌はつかりのみうた

昭和7年(1932)

絹本着色・額

54.9×45.3 ㎝

聖徳記念絵画館には明治天皇・昭憲皇太后の事績を伝える大壁画が、画題の年代順に展示されています。清方が描いた《初雁の御歌》は明治神宮奉賛会が奉納した壁画で、越後路を巡幸中の天皇を偲びつつ、皇后が赤坂仮皇居の庭を散策される光景を描いたものです。「明治神宮外苑 聖徳記念絵画館壁画 初雁の御歌下絵第一未定稿 昭和六年 未稿」などと記された下絵類の他、顔貌部分の訂正稿が残されています。下絵等と本画とでは高倉壽子や女官の顔の向きなどが異なり、本画ではより物語性が強調されています。