収蔵品データベース

田舎源氏いなかげんじ

昭和45年(1970)

紙本墨画・軸

55.5×40.5 ㎝

「偐紫田舎源氏」は柳亭種彦作、歌川国貞画の合巻で文政12年(1829)~天保13年(1842)に刊行されました。「源氏物語」の世界を室町時代に設定して翻案され、細川、山名の争いを背景に光氏の女性遍歴を描いたものです。
清方は幼少期に祖母から「偐紫田舎源氏」の絵解きをしてもらい、草双紙に親しんでいました。最晩年に、幼いころに親しんだ江戸文学に思いを寄せて本作を描きました。