収蔵品データベース

きぬぎぬ川 ―女仙後記―きぬぎぬがわ ―にょせんこうきー

明治35年(1902)

石版口絵

25.8×19.9cm

泉鏡花著「きぬぎぬ川」『新小説』第7年第5巻 口絵

同じ年の『新小説』第7年第1巻に掲載された「女仙前記」の続編にあたる「きぬぎぬ川」の一場面を描いた口絵です。小間使いの巳代が姿を消した夫人を探し、湯湧谷に分け入って行く話で、この口絵では、姿を消す直前、傍若無人な夫を嫌う夫人が、巳代のはからいで、邸(やしき)の裏口から出たところで一息つく様子を描きました。