収蔵品データベース

起誓文きしょうもん

明治35年(1902)

石版口絵

27.7×22.8cm

泉鏡花著「起誓文」『新小説』第7年第11巻 口絵

明治35年(1902)、泉鏡花は逗子(神奈川県)に2か月余り滞在します。この間に執筆された最初の作品が「起誓文」で、「舞の袖」はその続編にあたります。『新小説』に掲載された2作品とも清方が口絵を担当しました。
恋人の数夫を追って逗子にやって来た日本橋の芸妓、お静。ようやく一緒になれた二人ですが、数夫は絵を学ぶためパリに留学するとお静に決意を語ります。清方は、ステーションからの帰り道、数夫とお静が二人で歩く場面を口絵に描きました。