収蔵品データベース

紅雨荘こううそう

大正元年(1912)

紙本墨画淡彩・屏風

158.0×166.0 ㎝

第6回文展出品作の下絵。建仁寺垣の前で洗い張りをする振袖新造の姿を描きました。振袖にある孔雀の羽の文様は歌川豊春の《遊女の図》に描かれたものを用いました。清方は、かつて目にした遊女の寮の風景に風情を感じ、この作品のほかにも《寮の春雨》などに描いています。二曲一双の作品の右隻であり、左隻には手紙を手に歩み寄る禿の姿が描かれていました。