収蔵品データベース

たけくらべの美登利たけくらべのみどり

昭和15年(1940)

紙本墨画・軸

63.7×64.4 cm

樋口一葉の代表作『たけくらべ』の主人公、美登利は、清方が生涯を通じて描き続けた女性の一人です。真如が残した造り花の水仙を手に持ち、大島田に結った姿から、無邪気な少女から吉原のお座敷に上がる女性へと変化した後の美登利を描いたことがわかります。下絵には顔の部分全体と、左肩から肱にかけて描き直した跡が残っています。