収蔵品データベース

流るゝ水ながるるみず

大正15年(1926)

19.7×14.5cm

『婦人畫報』第244号 口絵

大正15年(1926)発行の『婦人画報』第244号の口絵です。誌面には清方自身による口絵についての解説が掲載されています。そこには「すべて水色好みの中から、あるいは白き腕にまつはり、あるひは八つ口の振りを洩れ、裾捌きに匂ひ零るゝ散り浮く花、花は八重紅桜などがよいでせう」とあり、この装いは着飾った人やさまざまな色の装いの中にあって、かえって際立つものである、と述べています。こうした言葉から、装いに対する清方のこだわりと好みがうかがえます。