収蔵品データベース

夏の女客なつのおんなきゃく

昭和8年(1933)

紙本墨画淡彩・軸

113.6×41.2 cm

日本橋・東京美術倶楽部で開催された関尚美堂大家日本画展への出品作の下絵です。右下に「尚美堂展 夏の女客 昭和八、六、八」と記されています。着物の衣文線をはじめ、い草の夏座布団の位置など、構図は本画とほとんどかわりませんが、顔の造作や団扇の柄を持つ右手の部分、ウォーターサーバーなどを丁寧に描き直している様子がわかります。本画では市松模様の着物を着こなし来客を待つ、涼しげな夏姿の女性が描かれています。