収蔵品データベース

野崎村のざきむら

大正3年(1914)

紙本墨画淡彩・軸

165.0×109.5 ㎝

お染久松の心中事件を題材にした「新版歌祭文(しんばんうたざいもん)」の、「野崎村」の一場面に取材した作品の下絵です。久松のいる野崎村を訪ねたお染が、母親に大坂に連れ戻される姿を描きました。清方は、下絵の段階では着物の柄を簡略化したり、描かないことが多いのですが、この下絵では、裕福な商家の娘、お染の着物の柄を丹念に描いています。