収蔵品データベース

濡衣(芝居十二ケ月の内)ぬれぎぬ

大正6年(1917)

石版口絵

37.4×26.0cm

『新演藝』第2巻第11号 口絵

歌舞伎「本朝廿四孝」の「十種香」の段で、腰元の濡衣が水晶の数珠を手に、切腹した恋人、勝頼の供養をする場面です。この姿は、清方が「数ある歌舞伎の女のなかに、いつもしみじみと心ひかれて、物心つくころから忘れかねる俤の一つ」であると述べており、日本画の作品にも描いています。