収蔵品データベース

大川端おおかわばた

昭和5年(1930)

紙本墨画・軸

181.0×77.9 cm

代表作《築地明石町》の関連作の下絵。本画の作品名は《浜町河岸》に変えられています。
清方が28歳から34歳までを過ごした日本橋浜町に取材しています。明治に流行した房の長い簪を挿し舞扇を手にする娘は、浜町二丁目の藤間勘右衛門のもとへ踊りの稽古に通い、帰途の大川端の通りでふと立ち止まり、今し方習った型を復習しています。新大橋の対岸にある深川の安宅河岸が背景に広がり、大正の震災まで残っていた火の見櫓も見えます。