収蔵品データベース

寮の春雨りょうのはるさめ

昭和17年(1942)

紙本墨画・屏風

132.6×305.8 ㎝

寮とは、遊女の保養や遊芸のしこみなどのために設けられた別邸のことで、江戸時代より吉原の付近にありました。
屋根舟から下りた女性たちが、桜の見頃を迎えた寮へと入る様子が描かれています。
この下絵には屋根舟の船頭が描かれていますが本画では除かれ、より自然の織りなす季節の風情と女性の美に主眼が置かれました。