収蔵品データベース

桟敷の客さじきのきゃく

昭和26年(1951)

紙本墨画・軸

86.3×96.6 ㎝

桟敷席で芝居を楽しむ母娘を描いた作品の下絵です。舞台へとまっすぐに注がれる二人の視線が印象的です。オペラグラスなど桟敷席ならではの小物が描かれ、母親の帯には紫陽花の柄が描かれています。清方は、舞台上の芝居や舞踊だけでなく、芝居を見に訪れる「見物」の姿も描くなど、演劇周辺の風俗・文化も作品にしました。この下絵の本画《さじき》は歌舞伎座が所有しています。