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五月雨さみだれ

制作年不詳

紙本墨画淡彩・画巻

30.9×110.0 ㎝

美人画家として知られる清方ですが、制作においては季節が織りなす美に画趣を感じ、自然を描くなかで人の暮らしも表現していると述べています。そして特に好んだ季節は春から五月雨の過ぎる頃までであるといいました。
清方が自然の情景を主として描き始めたのは大正4年(1915)頃からで、本作のように画面全体に風景を配する手法を大正末頃まで試みました。