収蔵品データベース

初冬の花しょとうのはな

昭和10年(1935)

紙本墨画・屏風

133.5×123.5 ㎝

七絃会第6回展出品作の下絵。
「江東に美女あり…艶なることを初冬の花に似たり」という句意にちなみ、画題が付されています。
清方は、泉鏡花の研究会「九九九会」を通して知り合った日本橋の芸妓・小菊に、明治の着物を着せ、写実に徹して制作しました。本画では、通常表具師にまかせる表装部分に山茶花を描き、新たな絵画表現を試みています。