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昭和21年(1946)
紙本墨画・軸
184.4×87.7 ㎝
第1回日展出品作の下絵。
清方は、昭和20年(1945)8月から翌年3月まで御殿場に疎開していました。
昭和21年3月に戦後初の第一回日展が開かれることを聞いた清方は、ようやく自由に制作できる時機が巡ってきたことを喜び、疎開先の家で制作を始め、2月には本下絵と作品を村の人々に向けて展示公開しました。
江戸末期の武家の女房が帰宅した夫の羽織を畳む場面を取り上げています。本画では、日々目にする深川鼠に似た富士山の色を着物に写しました。