収蔵品データベース

春宵怨しゅんしょうえん

昭和26年(1951)

紙本墨画・軸

123.9×72.5 ㎝

日本橋・高島屋で開催された白寿会第四回展への出品作の下絵です。右下に「一九五一 一〇 四 稿 白寿会」と記され、朱文方印「清方」の印章が押されています。歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」の「山づくし」の場面で、清姫の鞨鼓の舞いを描いています。下絵では、顔貌部分や振袖の火焔文様、苧環文様をあしらった帯など、下半身の部分を中心に丁寧に描き直している様子が伺えます。