収蔵品データベース

「曲亭馬琴」のためのスケッチ(2)「きょくていばきん」のためのすけっち(2)

明治38年(1905)

紙・鉛筆

13.5 × 36.2 cm

烏合会第12回展出品作《曲亭馬琴》のためのスケッチ。
左にやや前かがみで膝に左手をつく馬琴と、行灯をはさんで右に文机の前に座り真剣な面持ちで馬琴をみつめる路の姿が描かれています。行灯の灯りは、路の背後に大きな影をつくっています。明治40年(1907)開催の第一回文展のために同じ題材で制作を行い、同様の構図で馬琴の背後に行灯による影を描いたスケッチと、文机に手をかけて口述筆記する路の姿態や手元、左足のクローズアップを描いたスケッチが遺されています。