収蔵品データベース

江木ませ子 スケッチえぎませこ すけっち

昭和2年(1927)頃

紙・鉛筆

36.5 × 13.5 cm

清方の代表作《築地明石町》に描かれた女性像には二つの画因があったといいます。一つ目は明治40年(1907)に清方が口絵を描いた幸田露伴の小説「天うつ浪」に登場するお彤(とう)。二つ目には泉鏡花を通して知り合い、一時絵の指導もした江木ませ子でした。このスケッチには、口絵に描いたお彤と同じく。顔を左に少し向けたませ子の姿を写しとどめています。