収蔵品データベース

瀧野川観楓たきのがわかんぷう

昭和5年(1930)

紙本墨画・軸

57.0×72.7 ㎝

昭和5年11月開催の七弦会第1回展に出品された作品の下絵です。
現在の東京都北区滝野川の周辺は、かつては石神井川の両岸が深い渓谷となっており、夏は避暑地、秋は紅葉の名所として知られていました。崖に張り出すように作られた茶店では、毛氈(もうせん)をひいて紅葉狩りの客を迎えました。稚児輪に結った少女と後ろ姿の束髪の女性が描かれた風俗画です。