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制作年不詳
絹本着色・軸
142.5 × 49.0 cm
鏑木照夫人は、明治19年(1886)11月13日に東京牛込の若宮町で、旗本の流れを汲む都築家の末娘として生まれました。四条派に学んでいた義兄の都築真琴の影響を受けて絵に興味をもち、特に美人画を好むようになります。34年(1901)に、真琴が清方等と共に研究団体「烏合会」を立ち上げたことで、清方と知り合いました。そして17歳を迎えた36年(1903)に結婚しました。
かつて画家になる夢を持っていた照夫人は、清方の画業を一心に支えましたが、大正の一時期には、「紫泉」「小琴」の雅号で美人画を展覧会に出品しています。
本作品では、春の水辺で菫の花を摘む江戸中期の女性が描かれています。