収蔵品データベース

楊柳歌ようりゅうか

明治43(1910)

石版口絵

27.3×19.6cm

泉鏡花著「楊柳歌」『新小説』第15年第4巻 口絵

物語の舞台は京都。東京から来た清之助は、祇園の芸子お桐に案内されて清水寺に詣でます。姉が身投げをした児ヶ淵(ちごがふち)で自分も死のうと考えているお桐は清之助に、児ヶ淵に連れて行ってほしいと頼みます。立女形である清之助は姉になりきり、お桐を死なせない、と呼びかけ、そこに姉の姿を見たお桐は思いとどまるのでした。
清方は、清水寺に向かう途中の産寧坂で清之助とお桐が出会った、舞妓の姉妹、三千歳(みちとせ)と岸勇(きしゆう)の二人を描きました。