収蔵品データベース

雪紛々ゆきふんぷん

昭和12年(1937)

紙本墨画・軸

150.5×60.0 ㎝

第8回七絃会展出品作の下絵。
七絃会は昭和5年(1930)に三越美術部が設けた展覧会で、清方のほか安田靫彦、小林古径、前田青邨、菊池契月、土田麦僊、平福百穂、速水御舟、西村五雲が参加していました。
後に官展へ大きな影響を及ぼす最高権威の市井展と評されます。清方は毎回力作を出品しており、本作の発表当時は代表作《築地明石町》に比肩する作とも言われました。
軒先に立ち、粉雪が舞い降る空を眺める江戸時代の娘が描かれています。