収蔵品データベース

桜もみぢ(小下絵)さくらもみぢ(こしたえ)

昭和7年(1929)

紙本墨画淡彩・額

33.5 × 66.0 cm

七絃会第3回展出品作《桜もみぢ》の小下絵。
右下に「昭和七 九 二六 清方 □」、左下に「清方 □」と記され(□は印章の位置を表します)、遠景の山々や近景の草には淡彩が施されています。本画に比べ、煙管(きせる)を手にする女性の表情はどこか虚ろに見えます。落ち葉が風に舞う様子からは、あたかも実景を写生したような生々しさと臨場感が伝わってきます。山駕籠の上に編み笠が紐で括り付けられていますが本画や下絵では省略されています。