収蔵品データベース

「曲亭馬琴」のためのスケッチ(1)「きょくていばきん」のためのすけっち(1)

明治40年(1907)

紙・鉛筆

文部省美術展覧会第1回展に出品し選外となった作品《曲亭馬琴》のためのスケッチ。
左手のひらに右手の人差し指で指文字を書いている馬琴が描かれています。本画の構想に極めて近い段階のスケッチで、この他に横顔をクローズアップしたスケッチも遺されています。スケッチに描かれた馬琴について、清方は「モデルにしたのは當時美術學校で使つていたモデルのお爺さんで、この人にかなり長く通つて貰つた(「『曲亭馬琴』の思ひ出」)と述べています。