収蔵品データベース

「教誨」のためのスケッチ「きょうかい」のためのすけっち

明治38年(1905)頃

紙・鉛筆着色

36.6 × 13.8 cm

第十二回烏合会展への出品作《教誨》のためのスケッチです。東京の巣鴨辺りの丘陵地を描いたもので、右手に描かれた柵は、当時この辺りにあったという牧場のものかもしれません。同じスケッチ帳の別の頁には牛の写生も描かれています。
遠景に大きな山影が見えていますが、作品では柵も山も描かずに前景の人物に視点が集中するように工夫されています。