収蔵品データベース

「築地明石町」のためのスケッチ「つきじあかしちょう」のためのすけっち

昭和2年(1927)

紙・鉛筆

清方の代表作《築地明石町》のために、農商務省参事官の江木定男の妻・江木ませ子をスケッチしました。また、《築地明石町》で明石町に佇む女性が、対岸の佃島を眺める立ち姿のモデルを、清方の長女が務めました。この画稿には、下駄を履く素足の指をぎゅっと踏みしめている様子や、袖からわずかに覗く左手指を写しており、この姿態を本画にそのまま生かしたことが窺えます。