展覧会

令和6年度

  • 企画展

    企画展「物語を描く ~清方を魅了したヒロインたち~」

    会 期
    2025年1月18日(土)~2月24日(月・振)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(2月24日(月・振)は開館)

    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:1月25日(土)・2月8日(土)
        2月22日(土)
        13:30 ~
     

    ◆石版画の仕組みを体験してみよう!
    (予約制)
     石版画と同じ仕組みの紙平版画の技法を使って、作品を制作するワークショップです。詳しくはホームページをご覧ください。
     期間:令和7年2月15日(土)
        ⓵ 10:00~11:30 ⓶ 14:00~15:30

     

     幼い頃から文学に親しんでいた鏑木清方は、生涯、樋口一葉や尾崎紅葉、泉鏡花の小説を愛読しました。挿絵画家となった清方が18歳の時、樋口一葉が夭逝し共に仕事はできませんでしたが、尾崎紅葉、泉鏡花とは単行本や雑誌の仕事をとおして深く交流しました。日本画へ専心してからも、清方は彼らの小説の世界観や登場人物を題材にたびたび作品を描き、中でも樋口一葉の『たけくらべ』の主人公・美登利を折に触れて描きました。
      本展覧会では、清方が自ら「制作の水上(みなかみ)」と位置づけた、『たけくらべ』の美登利を描いた初期の代表作《一葉女史の墓》をはじめ、お宮と貫一の印象的な場面を表した《金色夜叉の絵看板》や泉鏡花の幻想的な文学作品に取材した《註文帖》など、清方を魅了した物語のヒロインを描いた作品や口絵を中心にご紹介します。

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  • 企画展

    企画展「清方一家のお正月 ―明治・東京の年末年始―」

    会 期
    2024年12月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(1月13日(月・祝)は開館)
    12月29日(日)~1月3日(金)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:12月14日(土)・12月28日(土)
        1月11日(土)
        13:30 ~
     

    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショップです。
     期間:令和6年12月15日(日)
        ⓵ 13:00~14:30 ⓶ 15:00~16:30

     
    ◆新春福引き&初売り
     ご来館の方を対象に、ミュージアムグッズが当たる福引きと、図録と一筆箋がお得に買える初売りを実施します!
     期間:
     【福引き】1月4日(土)~10日(金)
     【初売り】1月4日(土)~ 8日(水)
     

     江戸から明治へ時代が移ると、風習や風俗も時代にあわせ変容しますが、鏑木清方が幼少期を過ごした東京の下町は、江戸の文化が色濃く残っていました。
     すぐれた文筆家でもあった清方は、明治の東京の街並みや人々の暮らしを数々の随筆に書き残しました。新春の風情について触れた随筆では、年賀状の意匠に思いを巡らせ、新春芝居や弟子たちとの新年会をたのしむ清方の姿をうかがうことができます。
     本展覧会では、筵を敷いて鏡餅の準備をする様子や羽根つきに興じる様子など、江戸のかおり残る頃の年末年始の情景に取材した作品や口絵を、清方の文章とあわせてご紹介します。また、清方作品を名押絵師・永井周山が意匠化した押絵羽子板「明治風俗十二ヶ月」も展示いたします。

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  • 特別展

    特別展「あふれる詩情と浪漫―鏑木清方と中澤弘光―」 

    会 期
    2024年10月26日(土)~12月1日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(11月4日(月・振)は開館)、11月5日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
    日時:10月26日(土)、11月9日(土)
       11月23日(土・祝) 13:30~
     
    ◆日本画制作実演
     現代に活躍する日本画家による制作実演です。詳しくは、後日ホームページでお知らせします。
    日時:11月16日(土)、11月17日(日)
       13:30~15:30
     
    ◆美術講演会【要ご予約】
    特別展をよりお楽しみいただける美術講演会を開催します。詳しくは、後日ホームページでお知らせします。
    日時:11月12(火) 
       13:30~15:00

      
     

     明治時代の後期、新聞や雑誌、書籍が次々と刊行され出版界が活況を呈すと、それらに掲載する表紙絵や口絵、挿絵の需要も増え、多くの画家が仕事の一つとして絵を描きました。当時、挿絵画家として活躍していた鏑木清方は、浮世絵など日本の伝統絵画の研究を重ねつつ、西洋絵画にも触れ、日本画家として自分なりの表現を模索していました。
     清方と同じ頃に挿絵を描き、油彩画を描いた画家に中澤弘光(1874-1964)がいます。清方は、中澤の詩情豊かな画風を「理想的写実派」と高く評価し、舞妓や奈良の風景を題材に彼が描いた小品を所蔵するほどでした。さらに、彼が手がけた文芸雑誌『新小説』の表紙絵について、特に印象深いものとして、誰も追随することのできない独自な境地と評しました。
    ともに東京に生まれ、清方より四歳年長の中澤。二人は、同じ頃に挿絵を描き、一人は日本画家、一人は洋画家として多くの作品を残しました。二人の作品や挿絵、スケッチを並べると、日本の風景や女性の美への共鳴するような視点と感覚を、感じることができます。
      本特別展では、同じ時代を生きた二人の画家が、画材や技法も違う日本画と西洋画の枠を超え、ともに愛しみ描いた日本の情趣をご紹介します。

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  • 企画展

    企画展「日本画ができるまで ― 鏑木清方の制作風景 ― 」

    会 期
    2024年8月31日(土)~2024年10月22日(火)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)は開館)
    9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:8月31日(土)・9月14日(土)
        9月28日(土)・10月12日(土)
        13:30 ~
     

    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和6年9月23日(月・祝)、
        10月19日(土)
        ⓵ 13:00~14:30 ⓶ 15:00~16:30

     

     古くから画材、技法とも独自の発展をとげてきた日本画。その日本画の楽しみ方の一つとして、岩絵具や箔、墨など、絵具の素材がもつ美しさを味わうことがあり、また、完成品の表現に至るまでにつくられたスケッチや小下図、大下図などの画稿を鑑賞することがあります。素材や画稿から画家が凝らした創意工夫を知ることは、作品の新たな魅力を私たちにおしえてくれます。
    本企画展では、鏑木清方作品の本画と下絵とを合わせてご紹介し、清方の創作過程を辿りつつ、素材の美を含めた日本画の魅力を味わっていただきます。

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  • 企画展

    企画展「夏の日のきらめき ― 清方一家の夏休み ― 」

    会 期
    2024年7月6日(土)~2024年8月25日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(7月15日(月・祝)、8月12日(月・振)は開館)
    7月16日(火)、8月13日(火)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 無料、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:7月13日(土) ・7月27日(土)
        8月10日(土)・8月24日(土)
        13:30 ~
     

    ◆夏休み親子鑑賞
     小・中学生と同伴者は観覧無料。
     期間:7月6日(土) ~8月25日(日)
     

    ◆親子で美術館に行ってみよう
     【要ご予約】
     4歳から小学3年生までのお子様と保護者
     の方でご参加いただけるワークショップ
     です。
     日時:7月24日(水) 9:30 ~11:30 
     

    ◆夏休み子ども参加プログラム
     【要ご予約】
     (日本画)7月25日(木)、26日(金)
     (石版画)8月 1日(木)、 2日(金)
      9:30~11:30

     

     8月生まれの鏑木清方は四季ではことに夏を好み、作品やスケッチに夏の風物を多く描きました。中でも、子どもたちが夏休みになると滞在した横浜・金沢の別荘での日々は特別で、作品の着想を得ることにもつながりました。金沢の情景に取材した作品に、長女と蓮田を散歩した早朝の風情を描いた《朝涼》や、家族や弟子らが山路の散策を楽しむ姿を描いた絵日記などがあり、これらの作品からは近しい人たちに向けた清方の温かな眼差しが感じられます。
    本企画展では、横浜・金沢での夏のひと時を楽しむ清方一家の様子を、作品や絵日記、スケッチでご紹介します。

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  • 特別展

    特別展「清方と二人の弟子―門井掬水 西田青坡―」 

    会 期
    2024年5月25日(土)~6月30日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、6月4日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
    日時:5月25(土)、6月8日(土)
       6月22(土) 13:30~
     
    ◆美術講演会【要ご予約】
     「絵から見る明治・大正・昭和
      のおしゃれ」
    日本の近代の着物や生活文化について、
    様々な絵をとおしてお話しいただきます。
    講師:中川春香氏(弥生美術館学芸員)
    日時:6月4(火)13:30~15:00
    参加費:800円(観覧料含む)
     
    ◆日本画ワークショップ【要ご予約】
     日本画材を使って、絵を描こう!
    初心者の方でも、お楽しみいただける
    ワークショップです。
    詳しくは当館ホームページをご覧ください。
    日時:6月23(日) 
       13:30~14:30、15:00~16:30
     
     
      
     
     鏑木清方のもとには、画風や人柄に惹かれて多くの入門希望者が集まり、一時、弟子は五十余人にものぼりました。中でも、門井掬水と西田青坡は、生涯を通じ清方のもっとも近くで師風を学んだ日本画家です。門井掬水(1886~1976)は茨城県に生れ、小学生の時に、当時、駆け出しの挿絵画家の清方に習い事として入門し、一番弟子となりました。西田青坡は(1895~1980)は東京深川に生れ、伯父の西田伝助が清方の父・條野採菊と深い親交を結んだのが縁となり、12歳頃に入門、住み込みで指導を受けた時期もありました。主に女性像を描いた師と同じ様に、掬水と青坡も美人画を手がけますが、次第に独自の画風を切り開き、掬水は女性たちの労働する姿、青坡は市井の生活の細やかな描写に才を発揮し優品を残しました。
     本特別展では、清方作品のほかに掬水、青坡作品をご紹介し、二人の弟子への美の伝承を辿ります。

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  • 特別展

    特別展「清方えがく、華やぐ舞台~芝居絵を中心に~」 

    会 期
    2024年4月19日(金)~5月22日(水)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:4月27(土)、5月11日(土) 
        13:30~

    ◆市民講座
     鏑木清方の芸術と日本画について当館
    スタッフによる講座を開催します。
     日時:4月23(火)~ 4月27日(土)
     

     

     大の芝居好きだった鏑木清方は、その画業をとおして歌舞伎や新派に取材した作品を多く残しました。華やかな衣裳や踊り、役者の表情など、一瞬の美しさをとらえた作品からは、舞台の見どころを熟知する芝居好きならではの視点がうかがえます。
    明治のはじめに芝居好きの両親のもとに生まれ、新富町や木挽町など劇場が軒を連ねる芝居町で幼少期を過ごした清方。後に挿絵画家となり、演芸雑誌へ挿絵やスケッチなどを寄せ、歌舞伎の合評に参加することもありました。歌舞伎座の近くに住んでいたころは、芝居の感激と興奮の熱が冷めないうちに家へ戻り、挿絵の版下絵を描いたといいます。清方にとり、芝居は最も楽しめる趣味であり、かつ魅力的な絵の題材でした。
    本特別展では、「道成寺」や「野崎村」など、清方が好んだ演目に取材した芝居絵を、演芸雑誌に寄せた挿絵などとともにご紹介します。

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