- 会 期
- 2020年6月9日(火)~6月28日(日)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後4時20分
時間を区切った予約制となります。下記の時間帯の中からご希望のお時間を電話でご予約ください。
なお、2週間先までご予約いただけます。
①9:30~10:20 ②11:00~11:50
③12:30~13:20 ④14:00~14:50
⑤15:30~16:20
※各時間入れ替え制とさせていただきます。
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- 休 館 日
- 毎週月曜日
- 展示解説
- なし
- 観 覧 料
- 一般 200円、小・中学生 100円
※当面の間、団体でのご来館はお控えいただきますよう、お願いいたします。
- 関連事業
- なし
新型コロナウイルス感染症防止の為の臨時休館を経て、再開するにあたり、本展覧会では関東大震災や太平洋戦争という大きな社会危機の中に生きた清方の芸術の自律性と発展、変容に焦点を当てます。
関東大震災で東京の被災と新たな都市のすがたの現出を目の当たりにした清方は、次第に明治時代の街や市井の生活に心のふるさとを見つけ好んで描くようになりました。また門下生も一同となり社会風俗を描き、人々の生活の文化的充足を目指して下町の木賃宿で展覧会も開くなど、社会における自身の芸術の在り方を考え、実践していきます。やがて太平洋戦争に突入し、美人画が描きにくい時勢になると反抗するように美人画に取り組み、季節がうつろいゆく輝きや江戸明治の庶民生活に理想の美を求めました。また、日常生活から文化が遠のいた社会に向けて、身近な日用品に宿る日本文化の美について随筆のなかで説きました。
本展覧会では、《築地明石町》(下絵)や《虫の音》など大正末から昭和に描かれた作品を中心に、初夏の風情豊かな作品も併せて展示し、社会の大変動期における清方の取り組みを紹介します。