展覧会

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  • 特別展

    特別展「清方と二人の弟子―門井掬水 西田青坡―」 

    会 期
    2024年5月25日(土)~6月30日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、6月4日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
    日時:5月25(土)、6月8日(土)
       6月22(土) 13:30~
     
    ◆美術講演会【要ご予約】
     「絵から見る明治・大正・昭和
      のおしゃれ」
    日本の近代の着物や生活文化について、
    様々な絵をとおしてお話しいただきます。
    講師:中川春香氏(弥生美術館学芸員)
    日時:6月4(火)13:30~15:00
    参加費:800円(観覧料含む)
     
    ◆日本画ワークショップ【要ご予約】
     日本画材を使って、絵を描こう!
    初心者の方でも、お楽しみいただける
    ワークショップです。
    詳しくは当館ホームページをご覧ください。
    日時:6月23(日) 
       13:30~14:30、15:00~16:30
     
     
      
     
     鏑木清方のもとには、画風や人柄に惹かれて多くの入門希望者が集まり、一時、弟子は五十余人にものぼりました。中でも、門井掬水と西田青坡は、生涯を通じ清方のもっとも近くで師風を学んだ日本画家です。門井掬水(1886~1976)は茨城県に生れ、小学生の時に、当時、駆け出しの挿絵画家の清方に習い事として入門し、一番弟子となりました。西田青坡は(1895~1980)は東京深川に生れ、伯父の西田伝助が清方の父・條野採菊と深い親交を結んだのが縁となり、12歳頃に入門、住み込みで指導を受けた時期もありました。主に女性像を描いた師と同じ様に、掬水と青坡も美人画を手がけますが、次第に独自の画風を切り開き、掬水は女性たちの労働する姿、青坡は市井の生活の細やかな描写に才を発揮し優品を残しました。
     本特別展では、清方作品のほかに掬水、青坡作品をご紹介し、二人の弟子への美の伝承を辿ります。

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  • 企画展

    企画展「子どもへのまなざし~清方が描いた子どもたち~」

    会 期
    2024年3月2日(土)~2024年4月16日(火)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:3月9日(土) ・3月23日(土)
        4月13日(土)
        13:30 ~
     
    ◆春休み親子鑑賞
     小・中学生と同伴者は観覧無料。
     日時:3月26日(火) ~4月4日(木)
     
    ◆鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリアミュージアムめぐりスタンプラリー
     鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する
     文化施設を巡ってミュージアムグッズを
     ゲット!
     台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にありま
     す。景品はなくなり次第終了
     期間:令和6年3月31日(日)まで

       

     大正から昭和にかけ日本画壇で活躍した鏑木清方。その画業の始まりは挿絵でした。16歳で挿絵画家となり、25歳の時に実力派の挿絵画家が活躍する雑誌『文藝倶樂部』に初めて口絵を寄せ、人気挿絵画家の仲間入りを果たします。そして、大正のはじめまで様々な雑誌で口絵や挿絵を描きました。
     ほぼ時を同じくして、出版界では子どもたちに向けた雑誌が次々と創刊されるなど、児童文学が花開きます。教訓話や世界のお伽噺に日本画家の武内桂舟や梶田半古らが挿絵を描き、清方も表紙絵や口絵、挿絵をはじめ、付録の双六なども描きました。
     本企画展では、清方が描いた子どもに焦点を当て、子どものいる情景を描いた作品とともに子ども向け雑誌の口絵などを展示し、清方の挿絵画家としての新たな一面、子どもへのまなざしをご紹介します。

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  • 企画展

    企画展「早春の風情 ~清方のことばとともに~」                           

    会 期
    2024年1月13日(土)~2024年2月27日(火)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(2月12日(月・振)は開館)、2月13日(火)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:1月13日(土) ・1月27日(土)
        2月10日(土)・2月24日(土)
        13:30 ~
     

    ◆日本画鑑賞初心者向け展示解説
     日時:2月12日(月・祝)
        2月23日(金・祝)
        13:30 ~
     

    ◆鏑木清方と山口蓬春
     吉田五十八建築にみる日本画家の画室
     建築家・吉田五十八(1894-1974)が設
     計した清方と蓬春の記念美術館が連携
     企画を開催します。
     詳しくは当館ホームページにてご確認く
     ださい。
     期間:令和6年1月4日(木)
          ~2月27日(火)
         
    ◆鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリアミュージアムめぐりスタンプラリー
     鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する
     文化施設を巡ってミュージアムグッズを
     ゲット!
     台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にありま
     す。景品はなくなり次第終了
     期間:令和6年3月31日(日)まで

     四季折々の情趣を作品に描いた鏑木清方は、一月から二月にかけての寒さが厳しい頃にも、早咲きの菜の花や紫陽花の小さな芽などに春の兆しを見つけ、その趣を楽しみました。
     明治から昭和にかけ急速に近代化が進み、人々の暮らしや町並みは大きく変わりました。清方は、時代とともに失われつつある季節の風物や風景を、絵筆だけでなく随筆でもかき残しました。清方にとり文章をつづることは、もう一つの大切な表現手段でした。
     本企画展では、春の訪れを告げる早春の風情を描いた作品を、名文家としても知られる清方のことばとともにご紹介します。

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  • 企画展

    企画展「春を待つ―清方が描いた新春―」

    会 期
    2023年12月2日(土)~2024年1月8日
    (月・祝)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(1月8日(月・祝)は開館)、12月29日(金)~1/3(水)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円、鎌倉市民(市内に住所を有する方)、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:12月9日(土) ・12月23日(土)
        1月13日(土)・1月27日(土)
        13:30 ~
     

    ◆日本画ワークショップ(要ご予約)
     日本画材を使って、絵を描こう!
     初心者の方でもお楽しみいただけるワー
     クショップです。
      詳しくは当館ホームページにてご確認く
     ださい。
     日時:令和5年12月17日(日)
        ⓵ 13:30~14:30
        ⓶ 15:00~16:30

       
    ◆新春福引き
     ご来館の方を対象に、ミュージアムショ
     ップが当たる福引を実施します!
     日時:1月4日(木)~1月8日(月・祝)
       

    ◆ミュージアムグッズ新春初売り
     当館発行の叢書図録と一筆箋を特別価格
     で販売します。
     期間:1月4日(木)~1月8日(月・祝)

     大正から昭和にかけ近代化が進んだ東京では、伝統的な季節の風習は徐々に忘れられつつありました。それでも昭和の初めころまでは、正月に晴れ着姿で髪を島田に結った女性や新春の寿ぎを唄い踊る萬歳の姿がみられたといいます。
     江戸から続く風習や季節の行事を大切にしていた清方は、新年を迎えると氏神や七福神へ詣でたり、弟子たちと新年会を開いて宝珠の寄せ描きをするなど新春の吉例を楽しんでいました。そして、松飾りを外し、七草粥を食べて正月気分も落ち着く頃には、日常に戻ることに寂しさを覚えつつも春が来るのを心待ちにしていました。
     本展覧会では清方が新春の風情に取材した作品や口絵、雑誌の正月号の附録となった双六などを紹介します。あわせて、清方作品を名匠・永井周山が意匠化した押絵羽子板「明治風俗十二ヶ月」も展示します。

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  • 特別展

    特別展「 清方と弟子たち ―師弟で目指した芸術―」

    会 期
    2023年10月21日(土)~11月26日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、11月14日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:毎週土曜日 13:30~

    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和5年10月29日(日)
     ⓵ 13:00~14:30 ⓶ 15:00~16:30
    ◆美術講演会
     「清方からうけつぐ美人画の細緻流麗 山
      川秀峰の生涯と画業」 
      日時:11月14日(火) 13:30~15:00
      講師:𠮷井大門 氏
        (横浜市歴史博物館 学芸員)
     

     浮世絵の系譜をひく鏑木清方の門弟には、昭和の女性の佇まいを好んで描いた伊東深水や、自身が暮らした阪神の女性美を表現した寺島紫明ら、現代でも広く知られている多彩な才能の画家たちがいます。近年は柿内青葉や西田青坡の画業が新たに紐解かれ、清方の一門が再注目されています。
     清方は挿絵画家として活動し始めた頃から後進を育て、やがて画塾をつくりました。そして大正4年(1915)からは弟子たちの作品発表の場として「郷土会展覧会」を開催しました。画塾の自由闊達な雰囲気のなか、各々の芸術的個性と画才を伸ばした門弟たちは、やがて浮世絵画派を意識し、社会風俗に広く取材した制作活動や、人物画研究などにも取り組み、昭和の画壇で幅広く活動しました。
     本特別展では、それぞれに師風を受け継いだ弟子たちの作品を、清方の作品と共に紹介します。

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  • 特別展

    特別展 清方×文学 ―紅葉への憧憬、鏡花との友情―

    会 期
    2023年9月14日(木)~10月18日(水)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日[9月18日、10月9日(月・祝は開館)]、10月10日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:毎週土曜日 13:30~

    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和5年9月24日(日)
     ⓵ 13:00~14:30 ⓶ 15:00~16:30

    ◆日本画製作実演
     現代に活躍する日本画家による制作実演
     です。
     日時:10月14日(土)、15日(日) 
     13:30~15:30

     清方芸術の魅力の一つに、文学作品をもとに情緒豊かに描かれた物語絵があります。
     清方は挿絵画家として歩み始めた頃に、尾崎紅葉とその高弟・泉鏡花に出会います。人気と実力を兼ね備えた彼らの小説に絵を描くことにより、清方の知名度も高まっていきました。さらに、尾崎紅葉らにより結成され、明治20~30年代の文壇で主流をしめた硯友社の同人たちの小説へも数々の口絵や挿絵を寄せました。若きこの頃に培った文学的教養は、清方の創作活動の礎となり、晩年まで文学に取材した作品を多く生みました。
     泉鏡花生誕150年、尾崎紅葉没後120年にあたる今年の特別展では、清方と硯友社などの文学者との関わりについて、日本画や挿絵をはじめ、交流を示す多彩な資料を交えて紹介します。

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  • 企画展

    企画展 大佛次郎没後50年 季節の彩り―清方が描いた美人挿絵―

    会 期
    前期
    2023年7月1日(土)~2023年8月6日(日)
    後期
    2023年8月10日(木)~2023年9月10日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、7/17(月・祝)は開館、7/18(火)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 無料、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:7月8日(土) ・7月22日(土)
        8月12日(土)・8月26日(土) 
        9月 9日(土)
        13:30~

    ◆夏休み親子鑑賞
     会期中、小・中学生と同伴者は観覧料無料!

    ◆着物で楽しむ美術館
     着物・浴衣でご来館の方は50円割引
       
    ◆もっと知りたい!日本画家・鏑木清方と作家・大佛次郎
     鎌倉に住み、雑誌『苦楽』で仕事をともにした鏑木清方と大佛次郎。ふたつの記念館が連携企画を開催します。詳細はこちらをご覧ください。
    日時:7月1日(土)~10月18日(水)
       
    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和5年7月16日(日)⓵ 13:00~
     14:30 ⓶ 15:00~16:30

    ◆親子で美術館に行ってみよう (予約制)
     4歳から小学3年生までのお子様と保護者
     の方でご参加いただけるワークショップです。
     日時:7月26日(水) 9:30~11:30

    ◆夏休み子ども参加プログラム (予約制)
     (日本画)7月27日(木)、28日(金)
     (石版画)8月 3日(木)、 4日(金)
      9:30~11:30

     戦後、清方が鎌倉に移り住んでから最初にとりかかった仕事のひとつに雑誌『苦楽』の表紙絵の制作があります。
    『苦楽』は同じく鎌倉に住んでいた文学者・大佛次郎(おさらぎじろう)(1897-1973)が創刊・主宰した文芸雑誌で、「社会人の文学の洗練と円熟」を旨として豪華な執筆陣や画家を迎え、昭和21年に創刊されました。

    大佛から強い要望をうけた清方は、その熱意に応えて創刊号から表紙絵を担当し、昭和24年8月号まで四季折々の風俗に取材した美人画を描きました。その上、雑誌の呼び物であった「名作絵物語」へも作品を提供していました。亡くなるまで『苦楽』を手元に置いていた清方、彼にとり『苦楽』での仕事はやりがいのあるものでした。

     本展覧会では、雑誌『苦楽』と表紙絵の下絵を中心に、季節の風情豊かな作品や口絵を展示し,清方と大佛次郎の関わりを紹介します。

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  • 特別展

    清方生誕145年記念 東の美人画家、鏑木清方 ~上村松園とともに ~

    会 期
    2023年5月20日(土)~6月25日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、6月13日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:毎週土曜日 13:30~
    (6/10はスペシャル展示解説)

    ◆清方生誕145年記念 絵はがきプレゼント
     会期中、毎日先着20名様に絵ハガキをプレゼント!

    ◆着物で楽しむ美術館
     着物・浴衣でご来館の方は50円割引

    今年生誕145年を迎える鏑木清方は、明治から昭和にかけておよそ70年にわたり、東京画壇を 代表する日本画家の一人として活躍しました。若い頃は、挿絵の仕事で人物表現の腕を磨きながら、明治という新時代に即した日本画を模索します。そして、浮世絵の研究を重ね、自然と人物が調和する表現を追求し、大正4年に《霽れゆく村雨》で文部省美術展覧会の最高賞を受賞するまでになりました。それからも理想の女性美を追い求め、粋で艶のある優美な女性像を生涯描きつづけました。昨年、没後50年を記念し清方の大回顧展が開催され、《築地明石町》(昭和2年)を含む三幅の重要文化財への指定が発表されるなど、改めて清方の美人画が注目されています。
    本特別展では、《露の干ぬ間》(大正5年)など、江戸情緒豊かな作品を中心に、「東の清方、西の松園」と並び称された京都画壇の上村松園の作品も交えて、魅力あふれる近代美人画の世界を紹介します。

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  • 特別展

    開館25周年記念 清方、鎌倉に住まう。―晩年の作品を中心に―

    会 期
    2023年4月13日(木)~5月17日(水)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:4月22日(土) ・5月13日(土) 
        13:30~
       
    ◆開館25周年記念 無料開館&展示解説
     開館25周年を記念し、無料開館と展示解説を行います。
     日時:4月18日(火)
     展示解説:11:00~、13:00~、15:00~ (各回20~30分程度)
     この春、日本画家・鏑木清方の旧居跡に建つ当館が開館25周年を迎えることを記念し、鎌倉での制作を振り返る特別展を開催します。
    太平洋戦争の終結を疎開先の静岡の御殿場で迎えた清方は、生まれ育った東京には戻らず、温暖で穏やかな鎌倉に活動の場を求め、昭和21年(1946)の春に御殿場から鎌倉の材木座に移り住みました。「うちに居れば閑静で、戸外へ出れば賑やかなところ」(『續こしかたの記』)と、鎌倉を気に入った清方は、文化勲章を受章した昭和29年(1954)、雪ノ下に居を構えました。5年前の日展へ《先師の面影》を出品したのを最後に大展覧会からは退いており、雪ノ下では「市民の風懐に遊ぶ」と称して、文学に取材した作品や明治を追懐した作品など心の赴くままに制作しました。
     本特別展では、明治の東京の庶民生活を描いた《朝夕安居》や夏の女性の爽やかな装いに趣を感じて制作した《夏ざしき》など、清方晩年の26年間の画業をスケッチなどとあわせて紹介します。

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  • 企画展

    花咲くよろこび―清方が描いた花々―

    会 期
    2023年3月3日(金)~2023年4月9日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:3月11日(土) ・3月25日(土)
        4月8日(土) 
        13:30~
       
    ◆春休み親子鑑賞
     小・中学生と同伴者は観覧無料。
     日時:3月26日(日) ~4月4日(火)
       
    ◆鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリアミュージアムめぐりスタンプラリー
     鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する
     文化施設を巡ってミュージアムグッズを
     ゲット!
     台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にありま
     す。景品はなくなり次第終了
     期間:令和5年3月31日(金)まで

     

     鏑木清方は、人物と植物を一緒に描く際、その調和を大切にしていました。そして、人物とそれを彩る植物のこの上ないとりあわせを追求し、草花の種類や色合い、大きさにまで気を配りました。
     常にスケッチ帳を手元に置き、庭に咲く草花や虫の声、気候などから季節の移ろいをつぶさに感じ取り写生していた清方。折に触れて描かれたスケッチには、その時々に心を動かされた草花や風景、人物が数多く残され、それを作品制作に生かしていたことがうかがえます。
     本展覧会では、美人画や季節の草花を描いた作品とスケッチのほか、花をデザインした本の装丁を紹介いたします。


    ※新型コロナウィルスの感染拡大状況により変更になる可能性があります。
    新型コロナウイルス感染拡大防止の為の対策についてはこちら

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