展覧会

特別展

三遊亭圓朝生誕180年記念 清方と江戸の粋-三遊亭圓朝とのかかわり-

会 期
2019年5月25日(土)~6月30日(日)
開館時間
午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休 館 日
毎週月曜日、6月4日(火)
展示解説
5月25日(土)、6月8日(土)・15日(土)・16日(日)・22日(土)・23日(日)・29日(土)・30日(日)
各日午後1時30分から
観 覧 料
一般 300円(210円)、小・中学生 150円(100円)
※( )内は20名以上の団体料金です。
関連事業
◆美術講演会
「文明開化に生きる三遊亭圓朝-鏑木清方とのかかわり-」
日時:6月3日(月)
13:00~15:00(要ご予約)
講師:須田 努氏(明治大学情報コミュニケーション学部教授(明治大学大学院情報コミュニケーション研究科長))
参加費:500円
◆日本画ワークショップ
日本画材を使って絵を描こう!(要ご予約)
日時:6月16日(日)
①13:00~14:30 ②15:00~16:30
参加費:1000円(観覧料含む)

 鏑木清方は、13歳の時、挿絵画家への道を歩み始めました。その決断には、『やまと新聞』の経営者だった父の條野採菊と、父の友人であり、創作落語で人気を博した落語家の三遊亭圓朝による後押しがありました。圓朝とは、18歳の時に彼の野洲(現・栃木県)への取材旅行に同行し寝食をともにするなど、間近に接しました。
 後に美人画の名手となる清方の美意識や画風の形成には、江戸の香りが色濃く残る明治の東京の風俗が強く影響しています。また、新しい時代の文化の担い手の一人である三遊亭圓朝の、創作への真摯な姿勢を目の当たりにしたことにも、大きく影響されました。そして、画家の道へと背中を押してくれた名落語家への感謝と敬愛は、昭和5年(1930)、52歳の時に描いた肖像画の傑作《三遊亭圓朝像》(重要文化財)に結実しました。
 本特別展では、三遊亭圓朝の生誕180年を記念し、明治時代の寄席や芝居にまつわる作品や資料とともに、清方と落語家 三遊亭圓朝のかかわりをご紹介します。

作品目録WORKS INFORMATION

作品名 制作年
さじき 昭和26年(1951)  歌舞伎座蔵
矢の根五郎 昭和3年(1928)  個人蔵
牡丹灯籠 昭和2年(1927)頃  個人蔵
朝夕安居(夕) 昭和23年(1948)  当館蔵
三遊亭圓朝像(下絵) 昭和5年(1930)  当館蔵
豊原国周・作《日千両大江戸賑》「寄千両 三遊亭圓朝」 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館蔵

約50点