展覧会

特別展

随筆『こしかたの記』刊行60年記念 清方が愛した江戸、東京。人、暮らし。

会 期
2021年5月22日(土)~6月27日(日)
※新型コロナウィルスの感染拡大状況により変更になる可能性があります。
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開館時間
午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
換気清掃時間:13:00~13:30(一時閉館するため、ご入館いただけません)
※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
休 館 日
毎週月曜日、6月8日(火)
観 覧 料
一般 300円、小・中学生 150円
 鏑木清方は、近代日本画を代表する画家であり、優れた文筆家でもありました。若い頃から、新聞や雑誌に、劇評、美術評、紀行文などを寄せていた清方は、昭和9年(1934)の『銀砂子』を皮切りに、『築地川』『褪春記』『柳小紋』などの随筆集を世に出しました。
 中でも、昭和36年(1961)に刊行した自伝的随筆集『こしかたの記』(中央公論美術出版)は、少年期、青年期を過ごした明治時代を振り返り、失われてしまったかつての東京の街並みと人々の暮らしへの郷愁と哀惜の念を込め、穏やかな筆致でつづった一冊です。目に映し、肌で感じた者ならではの当時の文化や風習、美術界そして出版界の描写は、社会的・文化的資料としても評価されています。清方がつづった「心のふるさと」への強い思いは、明治20年頃の東京下町の人々の暮らしを描いた《朝夕安居》などの作品にも表されていて、清方芸術を語る上で欠かせない柱のひとつです。
 本特別展では、『こしかたの記』の刊行60年を記念し、江戸の名残をとどめる明治時代の東京の風景とそこで暮らす人々を描いた作品を、『こしかたの記』の文章とともにご紹介します。

作品目録WORKS INFORMATION

作品名 制作年
小園夏趣 大正13年~昭和初期  平塚市美術館蔵
五十鈴川 昭和18年頃(ca.1943) 当館蔵
洛外の春 明治末~大正初期) 平塚市美術館蔵
白梅かをる 昭和7年(1932)   個人蔵
春の流れ 昭和34年頃(ca.1959)  個人蔵

約50点