展覧会

特別展

特別展「もの想う美人―明橋コレクションでたどる女性美―」 

会 期
2025年4月17日(木)~5月21日(水)
開館時間
午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
休 館 日
毎週月曜日(5月5日(月・祝)は開館)
観 覧 料
一般 450円、小・中学生 220円
関連事業
◆展示解説
 学芸員による展示解説を行います。
 日時:4月26日(土)・5月10日(土)
    13:30 ~
 

◆市民講座
 鏑木清方の芸術や展覧会の見どころ等について、当館学芸員による講座を開催します。
 日時:5月3日(土・祝)
    13:30 ~

 
◆日本画ワークショップ【要ご予約】
 日本画材を使って絵を描こう!
 初心者の方でもお楽しみいただけるワークショップです。
 詳しくは当館ホームページをご覧ください。
 日時:5月25日(日) ⓵ 13:00 ⓶ 15:00
 
          
 

 「美人画」はその字のとおり、女性の美しさを描く絵のことです。言葉としては明治40年代に定着しましたが、浮世絵師の喜多川歌麿に代表されるように、それ以前から女性の美しさを題材とした作品は人々に親しまれていました。特に江戸後期の美人浮世絵は、遊女や町娘らを描き市井の人々の人気を得ました。
明治以降は、日本画家の上村松園や鏑木清方らによりこの分野が確立され、伊東深水や小早川清らに受け継がれていきます。また肉筆画に限らず、美人口絵やポスターなど様々な形で「美人画」が制作されました。
本特別展でご紹介する明橋コレクションは、江戸から昭和にかけての珠玉の美人画で構成されています。蒐集作品は、上村松園や鏑木清方らの美人画をはじめ、風景画を得意とした川瀬巴水の美人版画、日本酒メーカー黄桜の河童のキャラクターで親しまれた漫画家・小島功の版画など多岐にわたります。なかでも、明治後期以降の美人画には女性の内面を表す〈もの想う〉仕草や表情がみられ、時代にあわせて移ろう多様な女性表現の中にも相通じる美しさがあります。
本特別展では、明橋コレクションを中心に〈もの想う〉女性の美しさと、その表現の変遷をご紹介いたします。

作品目録WORKS INFORMATION

作品名 制作年
鏑木清方 《衿おしろい》 大正13年(1924)
当館蔵
上村松園 《桜可里》 昭和10年から24年頃(ca.1935~49)
明鏡コレクション蔵
喜多川歌麿《住の江古歌》 寛政9年頃(ca797)
明鏡コレクション蔵
山本昇雲《いま姿 寒牡丹》 明治42年(1909)
明鏡コレクション蔵
伊藤深水《楽屋の水谷八重子》 昭和5年頃(ca1930)
明鏡コレクション蔵

約50点