展覧会

特別展

特別展「美はすぐそこに ―主情派・鏑木清方―」 

会 期
2025年5月24日(土)~6月29日(日)
開館時間
午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
休 館 日
毎週月曜日
観 覧 料
一般 450円、小・中学生 220円
関連事業
◆展示解説
 学芸員による展示解説を行います。
日時:5月24日(土)、6月14日(土)
   6月28日(土) 13:30~
 
◆美術講演会【要ご予約】
特別展をよりお楽しみいただける美術講演会を開催します。詳しくは、後日ホームページでお知らせします。
日時:6月7日(土)13:00~14:30
 
◆対話型鑑賞プログラム
 対話により鑑賞を深めるプログラムです。詳しくは、後日ホームページでお知らせします。
日時:5月31日(土)13:30~
 
◆日本画ワークショップ【要ご予約】
 日本画材を使って絵を描きます。詳しくは、後日ホームページでお知らせします。
日時:5月25日(日)、6月22日(日)
   ①13:00~14:30、②15:00~16:30
 
◆紫陽花が咲く記念館を巡る展示解説ツアー
 当館と鎌倉市川喜多映画記念館を巡るツアー。普段は非公開の旧和辻邸も見学できます。詳しくは、後日ホームページでお知らせします。
日時:未定  
 
 鏑木清方は、自身が江戸の浮世絵の画系をひいいているものの、浮世絵派など絵の流派で呼ばれることに違和感を覚えていました。そして、「派も何もいらないのだが、強ひて名づけるのだつたら、主情派とでも呼んでくれたらいいだらう。」(「そぞろごと」)と語りました。絵を描くときも、文章を書くときも、同じ心持ちで創作に向き合った清方。絵も文章も等しく「情緒」を託す表現であり、その出発点は「情」――何かに触れた時の感情、心の動きにあると考えていました。
 清方が心ひかれるものは、市井の人々の暮らし、それも自分が慣れ親しんだ東京の下町の暮らしであり、四季折々の町の風景でした。しとしとと静かに町を濡らす夜の雨、築地川の掘割沿いで暮らす人々の営みなど、身近なところに心動かされる美を見出し作品に描きました。
 本特別展では、「美人画家」「浮世絵派」といった枠組みを超え、心ひかれる情景を切り取り描いた、“主情派・清方”と呼ぶにふさわしい作品を中心にご紹介します。

作品目録WORKS INFORMATION

作品名 制作年
鏑木清方 《真崎祠前写景》 昭和11年(1936) 
長谷寺 観音ミュージアム蔵
鏑木清方 《木母寺夜雨》  昭和11年(1936)
上原美術館蔵
 
鏑木清方 《待乳夜雨》  大正9年(1920)
上原美術館蔵
  
鏑木清方 《築地川》 昭和16年(1941)
上原美術館蔵
 
鏑木清方 《春の立場茶屋》 大正末
当館蔵
鏑木清方 《教誨》 明治38年(1905)
当館蔵
 
鏑木清方 《梅雨晴》『文芸倶楽部』口絵  明治37年(1904)
当館蔵

約50点