展覧会

特別展

企画展 「見る・愛でる 小さな芸術 ―鏑木清方の卓上芸術―」

会 期
2026年1月17日(土)~3月1日(日)
開館時間
午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
休 館 日
毎週月曜日(2月23日(月・祝)は開館)、2月24日(火)、
設備更新休館:2月2日(月)~9日(月)
観 覧 料
一般 300円、小・中学生 150円
関連事業
◆展示解説
 学芸員による展示解説を行います。
日時:1月24日(土)、2月14日(土)、28日(土) 13:30~
 
◆日本画の旧居跡めぐり 鏑木清方と山口蓬春
日本画同士、親交があった鏑木清方と山口蓬春。
鎌倉と葉山にある記念美術館が企画を連携開催いたします。
詳しくは当館ホームページや別紙チラシをご参照ください。
期間:令和7年12月5日(金)~ 令和8年1月25日(日)

 
◆市民講座「市井の暮らしと卓上芸術」
日時:2月21日(土)13:30~
講師:篠原聰 東海大学(東海大学准教授)

 

 大正・昭和の時代、本や雑誌に挟まれた口絵などは、展覧会へ出かけずとも日常の暮らしのなかで楽しめる小さな芸術でした。肉筆においては色紙や短冊(たんざく)、画巻(えまき)や画帖(がじょう)など、壁に掛けるのでもなく、卓上に置いて本を読むように手に取り、間近で親しく鑑賞してほしいという思いから、清方は印刷物をも含めた小さな作品を「卓上芸術」と呼びました。
大作の競演の場とも言える大展覧会へ出品を重ねつつも、清方は好んで小さな作品を作り続けました。本来肉筆画は1点しかないものですが、それが大きさ、価格ともに手頃な印刷物となって頒布されることを「卓上芸術」の理想のかたちとみていました。
本展では、清方が自分らしさを存分に発揮した「卓上芸術」作品を所蔵品の中からご紹介します。泉鏡花の小説を絵物語にした《註文帖》や、歌舞伎の「寺子屋」を手のひらサイズの折帖に描いた《寺子屋画帖》などは、いずれも細やかな運筆や色遣いをじっくり味わってこそ登場人物の心の機微が浮き彫りとなる優れた作品です。本展を通して清方芸術の粋に触れていただけますと幸いです。

 

作品目録WORKS INFORMATION

作品名 制作年
《金色夜叉の絵看板》
明治36年(1903) 
当館蔵
大川端(喜禮集)のうち
明治末(ca.1912)
当館蔵 初公開
《寺子屋画帖》(部分)
明治32年(1899)
当館蔵
漁夫(臥遊帖)のうち
明治末(ca.1912)
当館蔵 初公開
《註文帖》
昭和2年(1927)
当館蔵

約50点