展覧会

特別展

泉鏡花没後80年 清方と鏡花~ふたりで紡ぐ物語の世界~

会 期
令和元年10月26日(土)~12月1日(日)
開館時間
午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休 館 日
毎週月曜日(11月4日(月・振)は開館)、11月5日(火)、12日(火)
展示解説
10月26日、11月9日、23日の土曜日
午後1時30分から
観 覧 料
一般 300円(210円)、小・中学生 150円(100円)
※( )内は20名以上の団体料金です。
関連事業

◆日本画ワークショップ(要ご予約)
日本画材を使って絵を描こう!
11月16日(土)⓵13:00~14:30 ⓶15:00~16:30

◆美術講演会(要ご予約)
「幻妖の美を求めて~鏡花の文学、清方の絵画」
講師:東雅夫氏(アンソロジスト/文芸評論家)
日時:11月12日(火) 13:30~15:00

◆「星あかり」朗読イベント+妙長寺見学ツアー(要ご予約)
鎌倉の妙長寺を舞台とした鏡花作品「星あかり」の朗読とゆかりの地を巡ります。
日時:11月4日(月・振)13:00~15:30
朗読:奈佐健臣氏(俳優)

◆2館学芸員による展示解説ツアー(ご予約不要)
日時:10月27日(日)、11月30日(土)
各日13:00~14:30
集合場所:10月27日は鏑木清方記念美術館、11月30日は川喜多映画記念館にそれぞれ13時にお集まりください。
【2館相互割引】各館で開催中の展覧会チケット半券を窓口にご提示いただくと、入館料が50円割引となります。
期間:10月26日(土)~12月1日(日)

◆ミュージアムからミュージアムへ♡ヨガインストラクターと歩く鎌倉美活ウォーク(要ご予約)
開催日:12月1日(日)13:00~16:00
講師:鶴見泉氏(ヨガインストラクター)
ヨガ的な観点からウォーキングのポイントをレクチャー。学芸員の解説付きでミュージアム巡りと鎌倉散策を楽しみましょう。

※各イベントの詳細は、別紙チラシやホームページ等でご確認ください。

 明治の半ば頃から、美しい文体による幻想的な名作を多く生み出し、人気を集めていた泉鏡花。清方は、挿絵画家となった10代の頃から鏡花の文学を愛読し、彼の作品に挿絵を描くことを目標に研鑽を重ねました。
 明治34年(1901)、23歳のとき、鏡花の単行本『三枚續』の口絵や装丁を鏡花から依頼され、ついに対面を果たします。初対面で旧知の仲のように打ち解けたふたりは、公私にわたり親交を深めます。そして、鏡花文学への深い理解により口絵や挿絵を制作し、「鏡花作、清方ゑがく」と扉に並び記されるほど美しい本をふたりで世に送り出しました。後に清方が日本画家となってからもふたりの交流は続き、鏡花の小説に取材した日本画作品や、鏡花作品の舞台化にあたり絵看板や衣裳を手がけるなど、鏡花の文学の世界を描きました。
 今秋、泉鏡花の没後80年を迎えることから、ふたりの深い関わりを示す作品をご紹介します。

作品目録WORKS INFORMATION

作品名 制作年
高野聖 明治37年(1904)
豊川閣妙厳寺 豊川稲荷蔵
不如帰 明治38年(1905)
豊川閣妙厳寺 豊川稲荷蔵
深沙大王 明治37年(1904)
当館蔵
鏑木清方意匠/花柳章太郎使用衣裳「滝の白糸」 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館蔵
泉鏡花自筆原稿『化鳥』(題簽 鏑木清方) 慶應義塾大学三田メディアセンター蔵
行水(泉鏡花 遺愛品) 制作年不詳
慶應義塾大学三田メディアセンター蔵
築地明石町(下絵) 昭和2年(1927)
当館蔵

約50点