鎌倉の小町通りと八幡宮周辺には、魅力的な文化施設が点在しています。このうち鎌倉市鏑木清方記念美術館、鎌倉市川喜多映画記念館、神奈川県立近代美術館鎌倉、鎌倉国宝館では、2017年の5月から2018年の3月にかけて、あわせて訪ねたくなるようなプログラムをご用意して、皆さまのお越しをお待ちしています。
※神奈川県立近代美術館 鎌倉別館は
9月5日(火)~11月5日(日)まで庭園が特別公開中です。スタンプラリー台紙とスタンプも設置してありますので、ぜひお立ち寄りください。
「朗読者」とは、2013年より埼玉県川口市で始まり、現在埼玉・東京を中心に展開中の文化プロジェクトです。地域の歴史風土で培われた特長ある開場を舞台にし、近代から現代の文学作品を、朗読・空間演出・演奏により表現し、読書と文学に親しむきっかけ作りを提案してきました。昨年、第11回鎌倉芸術祭で鏡花作品「星あかり」を上演し、好評を得ました。
今年の鎌倉芸術祭では、鏡花文学の原型をもっともよく示す初期の代表作『外科室』を上演します。その清透幽玄な世界を、演じる朗読とフルート演奏でお楽しみください。
一度として交わされない愛に殉じた男女の、一瞬と一生の物語を上演後、当館の学芸員が泉鏡花と鏑木清方との関係や、二人の鎌倉とのゆかりについて「外科室」と「通夜物語」を中心に解説します。
また、当館のミュージアムグッズを会場でも販売します。
渡部 寿珠(フルート奏者)
ルーマニア国際音楽コンクール室内楽部門第3位受賞。2016年ルーマニア国立ブラショフフィルハーモニー交響楽団にソリストとして招聘される。
北川原 梓(演出)
美術・建築を学んだ後、演出家・作家へ転進。奈佐氏と共に快飛行家スミスを主宰し、演出・美術をつとめる。
以下のチラシ(PDF)をダウンロードしてご利用ください。
朗読者2017(朗読者 in KAMAKURA(チラシPDF)表)朗読者2017
(朗読者 in KAMAKURA(チラシPDF)裏)
※PDFファイルをご覧になるためにはAdobeReaderが必要です。
日本画家・鏑木清方が描いた日本画を体験してみませんか?
今回は、彩色や墨の濃淡でモノの形や立体感を表現する「隈取り」の技法で絵を描く
ワークショップを開催します。
展示室で清方の筆遣いをじっくり鑑賞した後に、絵を描く楽しさを味わいましょう!
絵が苦手という方も、日本画を描くのは初めてという方もお気軽にご参加ください。
当日は、お好みの描きたいものの写真やスケッチなどをご持参ください。
また、日本画材はすべて当館でご用意しております。
毎月、第2・第4土曜日には、当館学芸員による展示解説を行っています。
鎌倉散策の合間に、涼しい美術館でゆったりと日本画鑑賞はいかがでしょうか。
展示解説の時間は20分程度です。どうぞお気軽にご参加ください。
日本では古くから短冊に絵と詞が表現されてきました。清方も季節を題材に短冊へ描きました。
今回は、2枚の短冊に絵と詞を表現します。1枚には角顔彩(かくがんさい)を用いて絵を描き、もう片方には絵と関連する詞を表現します。2枚を関連させ1つの作品を作ります。
事前に、身の回りにあるもの、花、静物、動物や、物語の場面など、自由に描きたいものを選んでください。
当日は、まず清方作品を鑑賞し、その優れた筆や色使いを味わい、まねて日本画の美的感覚を楽しみましょう。
9月12日(火)~18日(月)に、参加者の作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。
今から約250年前の江戸時代に、いろんな色が使われた多色摺りの木版画が登場しました。
「浮世絵」という版画の絵を見たことがありますか?多色摺りの浮世絵の技法は、発展を遂げながら、約110年前の明治時代まで主に用いられ、お土産物として売られたり、本に挟み込まれたり、人々に親しまれました。
このプログラムでは、まず鏑木清方の多色摺り木版画作品を鑑賞し、その優れた筆や色使いを味わいます。その後、多色摺り木版画の技法を学び、4種類の多色摺りの絵を摺る体験を行います。小学3年生以上の希望の方には、彫る体験もしていただけます。
9月12日(火)~18日(月)に、参加者の作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。
「美術館で子どもが騒いだら大変!」「まだ小さいから鑑賞は無理かな」と思っていらっしゃる方々、この機会にお子様と一緒に美術館へいらしてみませんか?
今回の親子参加ワークショップでは、まず、美術館での鑑賞マナーを学びます。そして展示室で作品を鑑賞した後、お子様は日本画の画材・角顔彩を用いて「夏」をテーマに絵を小色紙に描きます。
ご参加前に、「夏」をいっぱいイメージしてから何を描くか決めてください。あらかじめ下描きした紙をお持ちになるか、描きたいものの写真や掲載された本やチラシなどをご持参ください。
清方作品の独特な筆や色使いを味わい、日本画の美的感覚を楽しみましょう。