当館では、特別展「清方の大正時代 ―至上の美を求めて―」(10月22日~11月27日)を開催し、模索と試行を重ねてやがて名作《築地明石町》創造へとつながる大正時代の画業を紹介します。このたび、鏑木清方と近代の美人画について長年にわたり調査研究を重ねてこられた神奈川県立歴史博物館・主任学芸員 角田拓朗氏を講師に迎え、大正デモクラシーのなかの清方についてお話しいただきます。
鏑木清方が描いた日本画を体験してみませんか?「絵が苦手!」「初めてだけど大丈夫?」という方も、日本画の初心者向けの画材で描くのでお気軽にご参加ください!砂子は箔を細かくしたものです。古くから装飾的な効果として絵画や工芸品に用いられてきました。このワークショップでは小色紙(二十一×十八センチ)に顔彩を用いて描いた後に、仕上げに砂子を散らします。アルミ箔(金・青・赤)、銀箔をご用意しています。
当日は、お好みの描きたいものの資料をご持参ください。
市内に在住した日本画の巨匠宅跡にある美術館で、作品をご鑑賞いただきます。
小・中学生を対象にした解説書を配布いたします。
企画展「夏から秋へ ――季節のよそおい――」(令和4年7月2日(土)~9月11日(日))では、夏から秋の季節の移ろいをを描いた作品とともに、清方がデザインした浴衣地や描き絵をほどこした絽の着物を展示しています。これに関連し、着物でご来館された方は入館料を50円割引いたします!着物姿で清方の着物美人をぜひお楽しみください。
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25
電話:0467-23-6405
交通案内:JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」下車、小町通りを北に徒歩7分左折。
石版画は今から150年以上前の江戸時代末期に日本に伝わり、明治時代に広く使われるようになった印刷技術です。
色刷り(カラー)の石版画は本のカラーページやポスターなどに使われ、人々に親しまれました。
このプログラムでは、まず鏑木清方の色刷り石版画作品を鑑賞し、版画の色使いや風合いを味わいます。
その後、石版画の技法を学び、同じ仕組みの紙平版画の技法を使ってオリジナルの作品を作ってみましょう!
完成した作品は、9月20日(火)~26日(月)まで、参加した皆さんの作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに展示いたします。
「垂らし込み(たらしこみ)」とは、水分を多く含んだ色に、別の色を垂らし(流し)込み、
そのにじみ具合を利用して、絵を表現する方法です。例えば墨色に金色を垂らし込むと中央は金色に、縁には墨色が残ります。この描き方は江戸時代に琳派(りんぱ)の画家たちが多く用い、清方の作品にも見ることができます。
この古来の表現方法を体験してみませんか。色紙に、鉛筆で下描きをして、どの部分に垂らし込みの表現を使うか決めます。日本画材(主に筆、角顔彩、墨)等を使って絵を描き、その部分に水分を多く用いた色を塗って、乾かないうちに別の色を垂らし込みます。色がにじみ、独特の彩りになります。
事前に、描きたいものを自由に考え、当日はそのスケッチや写真、下描きをご持参ください。
9月20日(火)~26日(月)まで、参加した皆さんの作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに
展示いたします。
「美術館で子どもが騒いだら大変!」「まだ小さいから鑑賞は無理かな」と思っていらっしゃる方々、この機会にお子様と一緒に美術館へいらしてみませんか?
今回の親子参加ワークショップでは、まず、美術館での鑑賞マナーを学びます。そして展示室で作品を鑑賞した後、お子様は日本画の画材・角顔彩を用いて「夏」をテーマに絵をうちわに描きます。
ご参加前に、「夏」をいっぱいイメージしてから何を描くか決めてください。あらかじめ下描きした紙をお持ちになるか、描きたいものの写真や掲載された本やチラシなどをご持参ください。
清方作品の独特な筆や色使いを味わい、日本画の美的感覚を楽しみましょう。
日本画家・鏑木清方が描いた日本画を体験してみませんか?「絵が苦手!」「初めてだけど大丈夫?」という方も日本画の初心者向けの画材で描くのでお気軽にご参加ください!
土絵具は、日本や世界各地の土からつくられた絵具です。天然の落ち着いた色合いや、絵具としての伸びの良さを生かして、古くから絵の下地や部分的な彩色に用いられてきました。今回は大色紙(24×27cm)に土絵具と角顔彩を使って描きます。土絵具を接着剤の膠(にかわ)で溶く体験もしていただきます。
当日は、お好みの描きたいものの写真やスケッチなどをご持参ください。
令和4年度第二回特別展では、「日本画の美 -清方とゆかりの画家たち-」を開催し、清方の作品とともに師である水野年方や、同時代の画家たちの作品を紹介します。この特別展をより深くお楽しみいただくため、江戸時代から明治時代にかけての浮世絵や日本画を研究されている太田記念美術館・主席学芸員 日野原健司氏に、水野年方と鏑木清方の師弟のかかわりについてお話いただきます。
(Tel 0467-23-6405/Fax 0467-23-6407)