絹(えぎぬ)は、日本画の素材として紙と同様古くから用いられてきました。その感触は紙とは異なり、筆を運ぶ時に感じる滑らかさも違います。絵絹を用いて本格的に描くには、木枠に貼って下絵を写し着色しますが、今回は、色紙に貼りこまれた素材を使います。
鉛筆で下書きを行い、描いたものに角顏彩で色を塗って、絹の素材を楽しみます。紙とは違った素材で、自分の絵を表現してみませんか。
身の回りにあるもの、花、静物、動物や、物語の場面など、事前に描くものを自由に選び、絹の貼られた色紙に描きながら日本画の基礎を体験します。
当日は、まず清方作品を鑑賞し、その優れた筆や色使いを味わい、まねて日本画の美的感覚を楽しみましょう。春に、参加者の作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。説明は小・中学生を対象に行います。
*描きたい花、静物等の下書きや写真などを当日ご持参下さい。
市内に在住した日本画の巨匠宅跡にある美術館で、作品をご鑑賞いただきます。
「美術館で子どもが騒いだら大変!」「まだ小さいから鑑賞は無理かな?」と思っていらっしゃる方々、この機会にお子様と一緒に美術館へいらしてみませんか?
このプログラムでは、まず美術館での鑑賞マナーを学びます。そして展示室で作品を鑑賞した後、お子様は日本画の画材を用いて「夏」をテーマに絵てがみを描きます。
ご参加前に、「夏」をいっぱいイメージしてから何を描くか決め、あらかじめ下描きした紙をお持ちになるか、描きたいものの写真や本などをご持参ください。
清方作品の独特な筆や色使いを味わい、その余韻のなかで日本画の美的感覚を楽しみましょう。
骨(こつ)描きは、日本画を描く時に人や物の輪郭線を描くことです。この筆の勢いや滑らかさによって絵の良し悪しが左右される重要なもので、日本画の描き方を学ぶ時に最初に習うことの一つです。
今回は、色紙に鉛筆で下描きをし、墨で骨描きをします。その後、日本画材(主に角顔彩など)を使って絵を描きます。
当日は、まず清方作品を鑑賞し、その優れた筆や色使いを味わい、まねて日本画の美的感覚を楽しみましょう。
描いた作品は秋に、鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です
胡粉(ごふん)は、貝殻を細かく砕いて大きさを整えて作った白い粉です。膠(にかわ)という糊(のり)と溶いておだんごを作り、白の絵具として使います。絵に盛り上がったところを作る時にも使われます。日本画の描き方を学ぶ時に、最初に習うことの一つです。
この絵の具を使って、自分の絵の新しい表現を体験してみませんか。色紙に、日本画材(主に、筆、胡粉、角顔彩(かくがんさい))等を使って絵を描きます。
身の回りにあるもの、花、静物、動物や、物語の場面など、事前に描くものを選び、白をどこで使うかをよく考えた上、用意された色紙に描き、日本画の基礎を体験します。
当日は、まず清方作品を鑑賞し、その独特な筆や色使いを味わい、まねて日本画の美的感覚を楽しみましょう。春に、参加者の作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。
なお、親子でご参加できますが、お子さまだけでもご参加いただけます。説明は小・中学生を対象に行います。
「美術館で子どもが騒いだら大変!」「まだ小さいから鑑賞は無理かな?」と思う方々、この機会にお子様と一緒に美術館へ来て鑑賞マナーと日本画入門体験をしてみませんか?
展示している作品で鏑木清方の筆遣いや色遣いを観察した後、日本画の一つの技法である垂らし込み※を使って絵を描きます。
事前に描きたいものを選び、当日その下書きや写真などを持参してください。
描いた作品は鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。
※垂らし込み:水分を多く含んだ色に、別の色を垂らし(流し)込み、そのにじみ具合を利用して、
絵を表現する方法。例えば墨色に金色を垂らし込むと中央は金色に、縁には墨色が残る。
砂子(すなご)は、箔(はく)という金属を薄く伸ばしたものを、細かくしたものです。
当日は、鏑木清方の作品を鑑賞し、筆遣いや色遣いを観察した後、身の回りにあるもの、花、静物、動物や、物語の場面などを、用意された色紙に描いてから砂子の表現の方法を学びます。
事前に描きたいものを選び、当日その下書きや写真などを持参してください。
描いた作品は鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。
[展示期間: 5月9日(木)~5月14日(火)]
展示している作品で鏑木清方の筆遣いや色遣いを観察した後、日本人にとってなじみ深い「扇子」に日本画の画材を用いて絵を描きます。
事前に描きたいものを選び、当日その下書きや写真などを持参してください。
描いた作品は鎌倉駅地下道ギャラリーに展示する予定です。
期間中、小・中学生と同伴者一人のご入館が無料になります。
展覧会の解説書も配布します。