「垂らし込み(たらしこみ)」とは、水分を多く含んだ色に、別の色を垂らし(流し)込み、
そのにじみ具合を利用して、絵を表現する方法です。例えば墨色に金色を垂らし込むと中央は金色に、縁には墨色が残ります。この描き方は江戸時代に琳派(りんぱ)の画家たちが多く用い、清方の作品にも見ることができます。
この古来の表現方法を体験してみませんか。色紙に、鉛筆で下描きをして、どの部分に垂らし込みの表現を使うか決めます。日本画材(主に筆、角顔彩、墨)等を使って絵を描き、その部分に水分を多く用いた色を塗って、乾かないうちに別の色を垂らし込みます。色がにじみ、独特の彩りになります。
事前に、描きたいものを自由に考え、当日はそのスケッチや写真、下描きをご持参ください。
9月20日(火)~26日(月)まで、参加した皆さんの作品を鎌倉駅地下道ギャラリーに
展示いたします。
「美術館で子どもが騒いだら大変!」「まだ小さいから鑑賞は無理かな」と思っていらっしゃる方々、この機会にお子様と一緒に美術館へいらしてみませんか?
今回の親子参加ワークショップでは、まず、美術館での鑑賞マナーを学びます。そして展示室で作品を鑑賞した後、お子様は日本画の画材・角顔彩を用いて「夏」をテーマに絵をうちわに描きます。
ご参加前に、「夏」をいっぱいイメージしてから何を描くか決めてください。あらかじめ下描きした紙をお持ちになるか、描きたいものの写真や掲載された本やチラシなどをご持参ください。
清方作品の独特な筆や色使いを味わい、日本画の美的感覚を楽しみましょう。
日本画家・鏑木清方が描いた日本画を体験してみませんか?「絵が苦手!」「初めてだけど大丈夫?」という方も日本画の初心者向けの画材で描くのでお気軽にご参加ください!
土絵具は、日本や世界各地の土からつくられた絵具です。天然の落ち着いた色合いや、絵具としての伸びの良さを生かして、古くから絵の下地や部分的な彩色に用いられてきました。今回は大色紙(24×27cm)に土絵具と角顔彩を使って描きます。土絵具を接着剤の膠(にかわ)で溶く体験もしていただきます。
当日は、お好みの描きたいものの写真やスケッチなどをご持参ください。
令和4年度第二回特別展では、「日本画の美 -清方とゆかりの画家たち-」を開催し、清方の作品とともに師である水野年方や、同時代の画家たちの作品を紹介します。この特別展をより深くお楽しみいただくため、江戸時代から明治時代にかけての浮世絵や日本画を研究されている太田記念美術館・主席学芸員 日野原健司氏に、水野年方と鏑木清方の師弟のかかわりについてお話いただきます。
(Tel 0467-23-6405/Fax 0467-23-6407)
"
企画展「うつくしきひと。 ~清方のまなざし~」(令和4年1月14日(金)~2月27日(日))では、清方のまなざしが感じられる様々な美人画を中心に、人物スケッチや当時の女性のファッションが描かれた口絵などを展示しています。これに関連し、着物でご来館された方は入館料を50円割引いたします!着物姿で清方の着物美人をぜひお楽しみください。
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25
電話:0467-23-6405
交通案内:JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」下車、小町通りを北に徒歩7分左折。
鎌倉と葉山の日本画の美術館をお得に巡ってみませんか?
鏑木清方と山口蓬春は、戦後にそれぞれ鎌倉と葉山で住まい、足繁く交流しました。また共通して近代数寄屋造建築で知られる建築家・吉田五十八(よしだいそや)が設計した画室に愛着を持っていました。当館と山口蓬春記念館では五十八設計の制作の場を偲ぶことのできる画室を公開しています。
期間中、各館で清方と蓬春に関するミニ展示やパネル紹介を行います。また、本イベントチラシのご提示により入館料が割引になるほか、両館のクイズに回答した来館者の皆さんに両館のグッズをセットにした記念品をプレゼントします。
【2館の移動時間】 約50分
鏑木清方記念美術館→(徒歩7分)→JR鎌倉駅→(JR横須賀線5分)→JR逗子駅→京浜急行バス3番乗場「海岸回り葉山行(逗12)」か「海岸回り葉山福祉文化会館行(逗11)」にて約18分→「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車→(徒歩2分)→山口蓬春記念館