展覧会

展覧会

  • 特別展

    特別展「 清方と弟子たち ―師弟で目指した芸術―」

    会 期
    2023年10月21日(土)~11月26日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、11月14日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:毎週土曜日 13:30~

    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和5年10月29日(日)
     ⓵ 13:00~14:30 ⓶ 15:00~16:30
    ◆美術講演会
     「清方からうけつぐ美人画の細緻流麗 山
      川秀峰の生涯と画業」 
      日時:11月14日(火) 13:30~15:00
      講師:𠮷井大門 氏
        (横浜市歴史博物館 学芸員)
     

     浮世絵の系譜をひく鏑木清方の門弟には、昭和の女性の佇まいを好んで描いた伊東深水や、自身が暮らした阪神の女性美を表現した寺島紫明ら、現代でも広く知られている多彩な才能の画家たちがいます。近年は柿内青葉や西田青坡の画業が新たに紐解かれ、清方の一門が再注目されています。
     清方は挿絵画家として活動し始めた頃から後進を育て、やがて画塾をつくりました。そして大正4年(1915)からは弟子たちの作品発表の場として「郷土会展覧会」を開催しました。画塾の自由闊達な雰囲気のなか、各々の芸術的個性と画才を伸ばした門弟たちは、やがて浮世絵画派を意識し、社会風俗に広く取材した制作活動や、人物画研究などにも取り組み、昭和の画壇で幅広く活動しました。
     本特別展では、それぞれに師風を受け継いだ弟子たちの作品を、清方の作品と共に紹介します。

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  • 特別展

    特別展 清方×文学 ―紅葉への憧憬、鏡花との友情―

    会 期
    2023年9月14日(木)~10月18日(水)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日[9月18日、10月9日(月・祝は開館)]、10月10日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:毎週土曜日 13:30~

    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和5年9月24日(日)
     ⓵ 13:00~14:30 ⓶ 15:00~16:30

    ◆日本画製作実演
     現代に活躍する日本画家による制作実演
     です。
     日時:10月14日(土)、15日(日) 
     13:30~15:30

     清方芸術の魅力の一つに、文学作品をもとに情緒豊かに描かれた物語絵があります。
     清方は挿絵画家として歩み始めた頃に、尾崎紅葉とその高弟・泉鏡花に出会います。人気と実力を兼ね備えた彼らの小説に絵を描くことにより、清方の知名度も高まっていきました。さらに、尾崎紅葉らにより結成され、明治20~30年代の文壇で主流をしめた硯友社の同人たちの小説へも数々の口絵や挿絵を寄せました。若きこの頃に培った文学的教養は、清方の創作活動の礎となり、晩年まで文学に取材した作品を多く生みました。
     泉鏡花生誕150年、尾崎紅葉没後120年にあたる今年の特別展では、清方と硯友社などの文学者との関わりについて、日本画や挿絵をはじめ、交流を示す多彩な資料を交えて紹介します。

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  • 企画展

    企画展 大佛次郎没後50年 季節の彩り―清方が描いた美人挿絵―

    会 期
    前期
    2023年7月1日(土)~2023年8月6日(日)
    後期
    2023年8月10日(木)~2023年9月10日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、7/17(月・祝)は開館、7/18(火)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 無料、鎌倉に通学する小学生~大学生 無料
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:7月8日(土) ・7月22日(土)
        8月12日(土)・8月26日(土) 
        9月 9日(土)
        13:30~

    ◆夏休み親子鑑賞
     会期中、小・中学生と同伴者は観覧料無料!

    ◆着物で楽しむ美術館
     着物・浴衣でご来館の方は50円割引
       
    ◆もっと知りたい!日本画家・鏑木清方と作家・大佛次郎
     鎌倉に住み、雑誌『苦楽』で仕事をともにした鏑木清方と大佛次郎。ふたつの記念館が連携企画を開催します。詳細はこちらをご覧ください。
    日時:7月1日(土)~10月18日(水)
       
    ◆日本画ワークショップ (予約制)
     日本画材を使って、絵を描こう!初心者
     の方でもお楽しみいただけるワークショ
     ップです。
     期間:令和5年7月16日(日)⓵ 13:00~
     14:30 ⓶ 15:00~16:30

    ◆親子で美術館に行ってみよう (予約制)
     4歳から小学3年生までのお子様と保護者
     の方でご参加いただけるワークショップです。
     日時:7月26日(水) 9:30~11:30

    ◆夏休み子ども参加プログラム (予約制)
     (日本画)7月27日(木)、28日(金)
     (石版画)8月 3日(木)、 4日(金)
      9:30~11:30

     戦後、清方が鎌倉に移り住んでから最初にとりかかった仕事のひとつに雑誌『苦楽』の表紙絵の制作があります。
    『苦楽』は同じく鎌倉に住んでいた文学者・大佛次郎(おさらぎじろう)(1897-1973)が創刊・主宰した文芸雑誌で、「社会人の文学の洗練と円熟」を旨として豪華な執筆陣や画家を迎え、昭和21年に創刊されました。

    大佛から強い要望をうけた清方は、その熱意に応えて創刊号から表紙絵を担当し、昭和24年8月号まで四季折々の風俗に取材した美人画を描きました。その上、雑誌の呼び物であった「名作絵物語」へも作品を提供していました。亡くなるまで『苦楽』を手元に置いていた清方、彼にとり『苦楽』での仕事はやりがいのあるものでした。

     本展覧会では、雑誌『苦楽』と表紙絵の下絵を中心に、季節の風情豊かな作品や口絵を展示し,清方と大佛次郎の関わりを紹介します。

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  • 特別展

    清方生誕145年記念 東の美人画家、鏑木清方 ~上村松園とともに ~

    会 期
    2023年5月20日(土)~6月25日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、6月13日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:毎週土曜日 13:30~
    (6/10はスペシャル展示解説)

    ◆清方生誕145年記念 絵はがきプレゼント
     会期中、毎日先着20名様に絵ハガキをプレゼント!

    ◆着物で楽しむ美術館
     着物・浴衣でご来館の方は50円割引

    今年生誕145年を迎える鏑木清方は、明治から昭和にかけておよそ70年にわたり、東京画壇を 代表する日本画家の一人として活躍しました。若い頃は、挿絵の仕事で人物表現の腕を磨きながら、明治という新時代に即した日本画を模索します。そして、浮世絵の研究を重ね、自然と人物が調和する表現を追求し、大正4年に《霽れゆく村雨》で文部省美術展覧会の最高賞を受賞するまでになりました。それからも理想の女性美を追い求め、粋で艶のある優美な女性像を生涯描きつづけました。昨年、没後50年を記念し清方の大回顧展が開催され、《築地明石町》(昭和2年)を含む三幅の重要文化財への指定が発表されるなど、改めて清方の美人画が注目されています。
    本特別展では、《露の干ぬ間》(大正5年)など、江戸情緒豊かな作品を中心に、「東の清方、西の松園」と並び称された京都画壇の上村松園の作品も交えて、魅力あふれる近代美人画の世界を紹介します。

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  • 特別展

    開館25周年記念 清方、鎌倉に住まう。―晩年の作品を中心に―

    会 期
    2023年4月13日(木)~5月17日(水)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:4月22日(土) ・5月13日(土) 
        13:30~
       
    ◆開館25周年記念 無料開館&展示解説
     開館25周年を記念し、無料開館と展示解説を行います。
     日時:4月18日(火)
     展示解説:11:00~、13:00~、15:00~ (各回20~30分程度)
     この春、日本画家・鏑木清方の旧居跡に建つ当館が開館25周年を迎えることを記念し、鎌倉での制作を振り返る特別展を開催します。
    太平洋戦争の終結を疎開先の静岡の御殿場で迎えた清方は、生まれ育った東京には戻らず、温暖で穏やかな鎌倉に活動の場を求め、昭和21年(1946)の春に御殿場から鎌倉の材木座に移り住みました。「うちに居れば閑静で、戸外へ出れば賑やかなところ」(『續こしかたの記』)と、鎌倉を気に入った清方は、文化勲章を受章した昭和29年(1954)、雪ノ下に居を構えました。5年前の日展へ《先師の面影》を出品したのを最後に大展覧会からは退いており、雪ノ下では「市民の風懐に遊ぶ」と称して、文学に取材した作品や明治を追懐した作品など心の赴くままに制作しました。
     本特別展では、明治の東京の庶民生活を描いた《朝夕安居》や夏の女性の爽やかな装いに趣を感じて制作した《夏ざしき》など、清方晩年の26年間の画業をスケッチなどとあわせて紹介します。

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  • 企画展

    花咲くよろこび―清方が描いた花々―

    会 期
    2023年3月3日(金)~2023年4月9日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:3月11日(土) ・3月25日(土)
        4月8日(土) 
        13:30~
       
    ◆春休み親子鑑賞
     小・中学生と同伴者は観覧無料。
     日時:3月26日(日) ~4月4日(火)
       
    ◆鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリアミュージアムめぐりスタンプラリー
     鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する
     文化施設を巡ってミュージアムグッズを
     ゲット!
     台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にありま
     す。景品はなくなり次第終了
     期間:令和5年3月31日(金)まで

     

     鏑木清方は、人物と植物を一緒に描く際、その調和を大切にしていました。そして、人物とそれを彩る植物のこの上ないとりあわせを追求し、草花の種類や色合い、大きさにまで気を配りました。
     常にスケッチ帳を手元に置き、庭に咲く草花や虫の声、気候などから季節の移ろいをつぶさに感じ取り写生していた清方。折に触れて描かれたスケッチには、その時々に心を動かされた草花や風景、人物が数多く残され、それを作品制作に生かしていたことがうかがえます。
     本展覧会では、美人画や季節の草花を描いた作品とスケッチのほか、花をデザインした本の装丁を紹介いたします。


    ※新型コロナウィルスの感染拡大状況により変更になる可能性があります。
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  • 企画展

    うつりゆく時代を見つめて―江戸から東京へ―

    会 期
    2023年1月14日(土)~2023年2月26日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:1月14日(土) ・1月28日(土)
        2月11日(土)・2月25日(土)
        13:30~

    ◆着物で楽しむ美術館
     着物でご来館の方は50円割引で入館がで
     きます。
     期間:1月14日(土)~2月26日(土)
     詳しくはこちら

    ◆鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリア
     ミュージアムめぐりスタンプラリー
     鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する
     文化施設を巡ってミュージアムグッズを
     ゲット!
     台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にありま
     す。景品はなくなり次第終了
     期間:令和4年10月1日(土)
        ~令和5年3月31日(金)

    ◆鎌倉・葉山 近代日本画家の旧居跡めぐり
     建築家・吉田五十八(1894-1974)に
     より設計された画室をこよなく愛した
     清方と山口蓬春。
     ふたつの記念美術館が連携企画を開催し
     ます。
     詳しく別紙チラシをご覧ください。
     期間:令和5年1月5日(木)~2月26日(日)
     

     鏑木清方は、明治11年(1878)に東京の神田佐久間町に生まれ、江戸の風情の残る京橋木挽町で幼少期を過ごしました。その後、本郷湯島、日本橋浜町、牛込矢来町などへ居を移しますが、東京を離れることはなく、初めて東京を離れたのは、昭和19年(1944)、66歳で茅ケ崎へ疎開した時でした。
     江戸の文化に強く惹かれていた清方は、浮世絵師の鈴木春信、勝川春草らに私淑し、彼らが描く女性の美しさと風俗を熱心に研究し、作品へと昇華させました。その江戸情緒あふれる作品は、日本画壇で高く評価され、今日に至るまで多くの人を魅了しています。
     本展覧会では、明治から昭和を生きた清方が、時代とともに大きく変わっていった東京を描いた作品や江戸の風俗を描いた作品を中心に紹介いたします。

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  • 企画展

    冬の輝き―美人画と押絵羽子板―

    会 期
    2022年12月2日(金)~2023年1月9日(月・祝)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日≪1月9日(月・祝)は開館≫、12月29日(木)~1月3日(火)
    観 覧 料
    一般 300円、小・中学生 150円
          
    関連事業
    ◆展示解説
     学芸員による展示解説を行います。
     日時:12月10日(土) ・12月24日(土)
     13:30~

    ◆日本画ワークショップ(要ご予約)
     初心者の方でもお楽しみいただける
     ワークショップです。
     日時:12月18日(日)
     13:00~14:30、15:00~16:30

    ◆新春福引き
     ご来館の方を対象に、ミュージアム
     グッズが当たる福引きを実施します!
     期間:1月4日(水)~9日(月・祝)

    ◆鎌倉文化ゾーン 小町通り・八幡宮エリアミュージアムめぐりスタンプラリー
     鎌倉・雪ノ下と扇ガ谷地区に点在する
     文化施設を巡ってミュージアムグッズを
     ゲット!
     台紙は各館や鎌倉駅観光案内所にありま
     す。景品はなくなり次第終了
     期間:令和4年10月1日(土)~令和5年3月
     31日(金)
    ◆鎌倉・葉山 近代日本画家の旧居跡めぐり
     建築家・吉田五十八(1894-1974)
     により設計された画室をこよなく愛した
     清方と山口蓬春。ふたつの記念美術館が
     連携企画を開催します。
     詳しく別紙チラシをご覧ください。
     期間:令和5年1月5日(木)~2月26日(日)
     

     鏑木清方は随筆で「冬をさう厭はしく思ふことはなかった。第一好きな雪が降る。」
    (『鏑木清方文集四 春夏秋冬』)とつづり、落ち葉焚きや小雪の舞う墨田川など凛とした冬の美しさを好んで描きました。また、年の暮れから新年の賑わう街と人々の様子にも趣を感じ、古きよき新春の風景も作品や口絵に描きました。
     本展覧会では、冬景色に取材した作品とともに、名押絵師・永井周山が清方作品を意匠化した押絵羽子板「明治風俗十二ケ月」をご紹介します。

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  • 特別展

    清方の大正時代 ―至上の美を求めて―

    会 期
    2022年10月22日(土)~11月27日(日)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日、11月15日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
     今から110年前、時代が明治から大正へと移る頃、鏑木清方は挿絵画家から日本画家へと転身を図ろうとしていました。大正3年(1914)に、文部省美術展覧会で2等賞を受賞した《墨田河舟遊》が文部省買い上げとなり、翌4年(1915)には《霽れゆく村雨》が2等賞首席を受賞。日本画家として、また、浮世絵の流れをひく美人画家として、その地位は確かなものになりました。
     しかしその後も清方は、新たな芸術の道を探り続けます。仲間と結成した美術団体・金鈴社では、同世代の画家からの影響を受け風景画に傾倒し、弟子たちが中心となり結成した郷土会では社会画としての風俗画のありようを模索しました。こうした大正時代の歩みは、人物の美と風景の美が融合し、豊かな叙情性をたたえた名作、《築地明石町》(昭和2年)の誕生へとつながっていきました。
     本特別展では、清方芸術の萌芽ともいうべき大正期の制作に着目し、新たな創作の展開を試みた作品を中心にご紹介します。


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  • 特別展

    渡辺省亭生誕170年記念 鏑木清方と渡辺省亭  ―江戸画人の水脈―

    会 期
    2022年9月15日(木)~10月19日(水)
    開館時間
    午前9時00分~午後5時00分 (最終入館は午後4時30分まで)
    ※20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。
    休 館 日
    毎週月曜日(9月19日〈月・祝〉、10月10日〈月・祝〉は開館)、10月11日(火)
    観 覧 料
    一般 450円、小・中学生 220円
    展示解説動画
    展示解説動画はこちらからご覧ください
     繊細かつ洒脱な画風で異才を放った渡辺省亭(1852~1918)。江戸情緒や身近な四季の移ろいを繊細に描き、「省亭風」と呼ばれた作風が明治・大正の市井の人々に愛されました。近年その画業が紐解かれ、再評価されています。
     清方は13歳で挿絵画家をこころざす前から、本や雑誌に載せられた省亭の口絵や挿絵に接し、その清新な画風に魅せられていました。一時省亭に花鳥画を学んだ水野年方に入門して研鑚を積み、やがて流麗な線描と情緒豊かな作風で挿絵画家、日本画家として名を馳せるようになります。省亭の作品を蒐集して自宅の床の間に飾り、晩年まで省亭に私淑した清方。「省亭は、年方に直結して、間接には私にまで及んでゐる」(『こしかたの記』)と、省亭からの影響を随筆の中でも語っています。
     本展覧会では、省亭と清方の作品を並べて紹介し、省亭から清方へと連なる美の伝承を辿ります。

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